DaiGo発言 鎮火の気配なし、生活困窮者支援団体が怒りの緊急声明「謝罪はポーズ」

[ 2021年8月15日 05:30 ]

メンタリストのDaiGo
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 メンタリストのDaiGo(34)が、自身のYouTubeチャンネルで路上生活者(ホームレス)や生活保護受給者を差別するような発言を行った問題で、生活困窮者を支援する4団体が14日、連名で緊急声明を出した。「人の命に優劣をつけ、価値のない命は抹殺してもかまわない、という“優生思想”そのもの。断じて容認できない」などと厳しく非難した。

 声明を出したのは、生活保護問題対策全国会議、一般社団法人つくろい東京ファンド、新型コロナ災害緊急アクション、一般社団法人反貧困ネットワークの4団体。DaiGoが7日公開の動画で行った路上生活者などを差別する発言を「ヘイトクライムを誘発する危険のある極めて悪質な発言」と指摘した。

 DaiGoは動画の中で「生活保護の人が生きてても僕は別に得しない」「自分にとって必要のない命は、僕にとって軽いんで。ホームレスの命はどうでもいい」などと発言。チャンネル登録者が250万人おり、一定の影響力があるだけに、4団体は「ホームレスに対する偏見を助長し、排除を誘導する」ことや、「生活困窮者を間接的に死に追いやる効果を持つ」ことなどを問題視した。

 DaiGoは批判を受け、13日に行った生配信で謝罪した。「無知が招いた失態」とし、今後は生活困窮者の救済活動などについて勉強するとした。

 だが、4団体はこの謝罪内容についても「他者の生きる権利について自分が判定できると考える傲岸(ごうがん)さは変わらない」「発言の問題点を真に自覚していると評価することはできず、その反省と謝罪は単なるポーズの域を出ていない」と厳しく指摘した。DaiGoが問題点を正しく理解した上で発言を撤回、反省し、改めて謝罪することを求めた。

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