安田菜津紀さん 赤木さんの妻の開示請求に「国は不必要な黒塗りをせず出すべきものを速やかに出して」

[ 2021年8月15日 16:37 ]

TBS社屋
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 フォトジャーナリストで海外、日本で貧困や災害、難民問題を取材している安田菜津紀さんが15日、TBS系「サンデーモーニング」(日曜前8・00)にリモート出演。森友学園問題を巡る財務省の決裁文書改ざんで2018年3月、自殺に追い込まれた近畿財務局の元職員赤木俊夫さん=当時(54)=の妻・雅子さん(50)が11日に財務省を訪れ、改ざんの詳細な経緯を明らかにするために、18年6月に公表された同省調査報告書に関連する文書などの開示を請求したことに言及した。

 国側は今年6月、赤木さんが改ざんの経緯をまとめた「赤木ファイル」を妻側に開示。財務省理財局長だった佐川宣寿元国税庁長官(63)の指示をうかがわせる内容があったが、詳細は判然とせず、妻側は同省が報告書作成のために収集した一切の文書を出すよう求めた。大阪地検に任意で提出した文書の開示も請求した。

 安田さんは「赤木雅子さんにお話をうかがった時に、生前の俊夫さんが雅子さんに対して“これは戦争だ”と語っていたんだということを教えてくださった。例えば白いものであっても上司が黒なんだと言ったら黒と言わなければいけない。戦時下でもないのにそういうことが起きているんだということを俊夫さんが雅子さんに対して語っていたそうです」と言い「私はその構造的な問題というのは今に至っても続いていると思う。今をそういった戦時下のようにしないためにも、国は不必要な黒塗りをせず出すべきものを速やかに出してほしい。それが真相解明のためにも、あるいは同じ問題を繰り返さないためにも国として最低限すべきことだと思う」と自身の見解を述べた。

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2021年8月15日のニュース