黒木華 “アジア女優No.1”に 釜山国際映画祭アジアコンテンツアワード主演女優賞を受賞

[ 2020年10月26日 05:30 ]

黒木華主演のTBSドラマ「凪のお暇」のワンシーン
Photo By 提供写真

 女優の黒木華(30)が25日、韓国で開かれた釜山国際映画祭のアジアコンテンツアワードの主演女優賞を受賞した。

 アジア10カ国で過去5年間に制作されたドラマの中から優れた作品や俳優に贈られる賞で、TBSの主演ドラマ「凪のお暇」(昨年7~9月放送)の演技が評価された。リモートで行われた授賞式に東京・赤坂の同局から参加し「世界的に厳しい状況が続く中で、このドラマが国を超えて、皆さんに見ていただけたこと、評価していただけたことがとても幸せです」と受賞の喜びを語った。

 同ドラマは月刊誌「Eleganceイブ」で現在も連載中のコナリミサトさんの同名漫画が原作。黒木は、場の空気を読みすぎて無理をして倒れたことをきっかけに、仕事も恋もリセットして人生の再生を図ろうとする大島凪(なぎ)役。高橋一生(39)と中村倫也(33)というイケメンの間で揺れる女心を繊細に演じてみせた。

 天然パーマがコンプレックスの主人公に似せたふわふわパーマも再現度が高いとして、原作ファンの間でも話題となっていた。黒木は「良い意味で空気を読まないことで、自分や周りを大事に、関わりをつくっていく物語です」と作品を紹介した。

 同アワードは釜山国際映画祭の中に昨年新設された。第1回はNetflixドラマ「全裸監督」に主演した山田孝之(37)が主演男優賞を受賞しており、2年連続で日本の役者が主演賞を受賞した。黒木は花束を手に「これからもこうして、見てくださった方たちが何か感じていただけるような作品に参加できるよう頑張りたい」と意気込んだ。

 ◆黒木 華(くろき・はる)1990年(平2)3月14日生まれ、大阪府出身の30歳。10年、NODA・MAP公演「ザ・キャラクター」でデビュー。12年、NHK連続テレビ小説「純と愛」でドラマデビュー。14年の映画「小さいおうち」の演技で、ベルリン国際映画祭最優秀女優賞(銀熊賞)を受賞。日本の女優では左幸子、田中絹代、寺島しのぶに次いで4人目。16年、TBS「重版出来!」で連ドラ初主演。1メートル64。血液型B。

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