「いいね!光源氏くん」 NHK「よるドラ」最高視聴率記録 コロナ禍日本に笑いと癒し

[ 2020年5月6日 05:30 ]

高視聴率を記録している千葉雄大が主演を務めるNHKドラマ「いいね!光源氏くん」
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 俳優の千葉雄大(31)が主演するNHKの連続ドラマ「いいね!光源氏くん」(土曜後11・30)が話題になっている。

 平安文学「源氏物語」の主人公・光源氏が現代にタイムスリップするという恋愛コメディー。4月4日の初回からの平均視聴率(4回分)が4・3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。2018年4月のスタート後、2%前後で推移していた土曜深夜のドラマ枠「よるドラ」で最高の数字となっている。

 日本の文学史を代表するプレーボーイが、伊藤沙莉(26)演じるOLの家に居候するという奇想天外な物語。烏帽子(えぼし)にジャージーというビジュアルの光源氏が、突然和歌を詠みだすなどの展開が笑いを呼んでいる。新型コロナウイルス感染拡大の影響が広がる中、視聴者からは「現実離れできる」「コロナ疲れが癒やされる」などと評価され、局には「コロナの感染で不安や大変な時に、こういったひと時の癒やしや笑いを届けてくれてありがとうございます」と感謝する声も届いているという。

 千葉のおちゃめな光源氏や、お笑いコンビ「オズワルド」伊藤俊介(30)の妹で演技派として知られる伊藤の“こじらせ女子”もハマり役と好評。制作統括の管原浩氏(54)は「あらゆる世代の人がいつでもどこでも楽しんでもらえるように“癒やされるキャラクター、笑えるコメディー、時に切ない乙女心”を掲げ、制作してきました」と狙いを説明。「なんとも優雅で愛くるしく、何事にもピュアな光源氏に癒やされるという声が多い」と手応えを明かした。

 ▼「いいね!光源氏くん」 漫画家えすとえむ氏の同名漫画が原作。絶世の美男子として数多くの女性をとりこにしてきた光源氏が、ある醜聞沙汰で都落ちすることになり、その途中で現代にタイムスリップしてしまう。地味で自分に自信がないメーカーのOLがヒモのように自宅に住まわせる。桐山漣(35)、入山杏奈(24)らが共演。全8回。

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