「エール」志村けんさん再び登場“ラスト1分の男”またも締めのセリフで存在感 裕一の救世主に?

[ 2020年5月6日 08:15 ]

連続テレビ小説「エール」第28話に、志村けんさんが再び登場。コロンブスレコードのディレクター・廿日市(古田新太)に裕一との契約を勧める小山田(志村さん・右)(C)NHK
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 3月29日に新型コロナウイルスによる肺炎のため亡くなったコメディアンの志村けんさん(享年70)が6日に放送されたNHK連続テレビ小説「エール」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)第28話に再び登場した。初登場した第25話(5月1日)以来3話ぶり2回目。前回と同じく出演シーンはラスト1分足らずだったものの、またも志村さんのセリフが15分を締める展開。再び圧倒的な存在感を放ち、インターネット上で反響を呼んだ。

 俳優の窪田正孝(31)が主演を務める朝ドラ通算102作目。モデルは全国高等学校野球選手権大会の歌「栄冠は君に輝く」などで知られ、昭和の音楽史を代表する作曲家・古関裕而(こせき・ゆうじ)氏(1909~1989)と、妻で歌手としても活躍した金子(きんこ)氏。昭和という激動の時代を舞台に、人々の心に寄り添う曲の数々を生み出した作曲家・古山裕一(窪田)と妻・関内音(二階堂ふみ)の夫婦愛を描く。男性主演は2014年後期「マッサン」の玉山鉄二(40)以来、約6年ぶりとなる。

 志村さんは朝ドラはもちろん、最初で最後のドラマ出演。主人公に大きな影響を与える日本作曲界の重鎮・小山田耕三を演じる。

 第28話は、世界的な不況により経済状況が悪化したため、裕一のイギリス留学は取り消しに。裕一が音楽の道に戻れるよう、音は片っ端からレコード会社を回り、母・光子(薬師丸ひろ子)から「あきらめちゃいかん!」と激励され…という展開。

 ちょうどその折、小山田(志村さん)はコロンブスレコードのディレクター・廿日市(古田新太)を自室に呼び出した。

 小山田「忙しいの、悪かったね。どうした汗かいて。暑いか?(机の上に置いた新聞を指さし)君、この男、知ってるか?」

 廿日市「(裕一が国際作曲コンクリート2等に輝いた記事を読み、音が裕一を売り込んできたことを思い出す)」

 小山田「知ってるのか?」

 廿日市「いえ、あの、この男が何か?」

 小山田「君のところでな、契約してほしいんだよ(つづく)」

 初登場となった前回第25話のラスト約1分に続き、この日、志村さんの出演シーンはラスト約50秒。前回は秘書(川島潤哉)から裕一の快挙を知らされ、小山田は「(新聞を手に取り)(裕一が)本物か、まがい物か、楽しみだね(新聞を机に投げ置く)(つづく)」。この日も志村さんのセリフがドラマを締める同じような構成となった。まさに“ラスト1分、8時14分の男”。

 SNS上には「またラスト1分を制する志村けんさん」「志村けんさん、また最後に出てきたー!しかも、めっちゃキーパーソンじゃん」「おおおおお!最後の最後で〆たねー。小山田先生(志村けんさん)カッコよすぎ!やっぱ、涙が出そうになる」などの書き込みが続出。

 「志村けんさんの小山田先生の重鎮感と存在感凄いなぁ」「志村さんの渋い演技が、いかりや長介さんを見ているかのようで本当に感動しました」「志村けんさん、コメディアンなだけあって声ひとつで重鎮感を出してくるんだよなー。キャラ作り、伝え方を心得てる」「志村けんさんはずーっと、あの新聞持っていたのね。そして裕一の危機を救うのね。凄いなぁ」「元々ヘタレな裕一、音と音楽を失って打ちひしがれてるけど!音と志村けんさんが裕一を救うよ!」と絶賛や期待の声も相次いだ。

 音楽の道を閉ざされた裕一にとって、コロンブスレコードに契約を勧める小山田は救世主となるのか?今後の展開がさらに注目される。

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