江波杏子さん死の直前まで女優の美学を貫く「赤い洋服入れておいて」

[ 2019年9月6日 20:52 ]

江波杏子さん
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 TBSバラエティー「爆報!THEフライデー」(金曜後7・00)が6日放送され、昨年10月27日に亡くなった女優、江波杏子さん(享年76)が死の直前まで貫いた女優としての美学が明かされた。

 
 番組は江波さんの知人女性を取材したもようを放送。亡くなる5日前の10月22日まで仕事をこなしていた江波さんだったが、同25日夜に「疲れて具合が悪い」と女性に連絡を入れた。翌26日に「早く来て」と連絡があり女性が自宅を訪れたところ、「息ができない」と苦しんでいたため、女性が救急車を呼んだ。緊急事態の中、江波さんは「赤い洋服入れておいてね、メイク道具絶対忘れないで。入院して帰ってくるときはある程度化粧しなきゃいけないだろうから、帰ってくるとき、カーディガンはいるわよね」と話したという。病院に搬送された江波さんはその直後に容体が悪化し、約30時間後に亡くなった。「一歩外に出たら女優」という美学を貫き、救急車が到着するまでの“空白の30分”に、荷造りを譲らなかった江波さんのエピソードが明かされた。

 VTRを見た俳優の佐野史郎(64)は、「きついな、いろいろ思い出はあるんですけど」と涙目。江波さんと共演した思い出を引き合いに、「テストの時にあまり(江波さんの)セリフが聞こえなくて、もうちょっとだけ(声を)張ってもらっていいですかと言ったら『これ以上大きな声を出すと江波が江波じゃなくなっちゃうの』って言われた」と秘話を告白した。親交が深かった女優の浅丘ルリ子(79)は、「どんなところにも染まれる人、とても貴重な女優さん。存在感があるんですよ」と語り、悼んでいた。

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2019年9月6日のニュース