「ターミネーター」新作でキャメロン監督&リンダ・ハミルトン復活に沸く

[ 2019年5月31日 19:14 ]

1998年に来日したジェームズ・キャメロン監督とリンダ・ハミルトン夫妻
Photo By スポニチ

 「令和になって、うれしいニュースが届いたね」旧知の洋画配給関係者がうれしそうに話す。

 「『アベンジャーズ/エンドゲーム』の興行収入が50億円を突破したこと?」と聞くと、「違うよ。『ターミネーター』の新作」と答えた。

 そう「ターミネーター」シリーズの最新作のタイトルが「ターミネーター:ニュー・フェイト」に決まり、日本公開が11月と発表になったのだ。

 同時に予告編も解禁。なんとサラ・コナー(リンダ・ハミルトン)が復活しているではないか。それも新型ターミネーターと思われる液体状のマシンに向けてバズーカ砲をぶっ放している。インターネット上には早速「サラ・コナーが出てる!」「ターミネーターはやっぱりリンダ・ハミルトンが出なきゃ」など大歓迎の書き込みが相次いだ。

 ハミルトンは1991年公開の「ターミネーター2」以来のシリーズ復帰となる。3作目では白血病で死去した設定で、4作目には声のみで出演。今回なぜ戻ってきた?と疑問もあるが「そんな理屈はどうでもいいほど、ファンは盛り上がっている。もちろんシュワルツェネッガーも出るから、オリジナルの顔がそろった。マイケル・ビーン(カイル・リース役)はいないけどね」と前出の洋画関係者。

 ハミルトン復活の背景はこうだ。シリーズの生みの親ジェームズ・キャメロンが監督したのは2作目まで。それ以降「ターミネーター3」「ターミネーター4」「ターミネーター:新起動/ジェニシス」と3本が製作されたが、キャメロンが監督は関わっていない。その後、作品の権利がキャメロンが監督のもとに戻り、今作が実現した。「アバター」の続編と平行して製作するため、残念ながら監督ではなくプロデューサー、脚本にとどまる。「それでもいいでしょ。キャメロンが帰ってくる。それだけでシリーズのファンは大満足。オリジナルの世界観を再現してくれるだろうし。リンダ・ハミルトンとともに、ダブルの喜びだよ」と洋画関係者は続ける。

 ハミルトンは元夫であるキャメロン監督からの熱烈オファーを受けて出演を決意。「サラがどうなったのかにも興味があった」と話しているという。

 ただキャメロン監督がサラ・コナーを復活させたことで「ターミネーター3」以降の物語は実質的にないことになってしまった。独特の世界観があった「ターミネーター4」など評価の高い作品もあるだけに、この点は残念だ。

 ファンの間では前作「ターミネーター:新起動/ジェニシス」があまりに突飛で「シリーズがとっ散らかったしまったという声が多かった」という。確かにそういう印象はある。キャメロン監督がストーリーを軌道修正。流行語にもなった決めぜりふ「アイル・ビー・バック(戻って来るぜ)」「アスタ・ラ・ビスタ・ベイビー(地獄で会おうぜ、ベイベー)」も復活なるか?「もちろん言ってるよ。ほかに何があるっていうんだい」とシュワルツネッガー。文字通りターミネイト(終了)しないシリーズ。公開が待ち切れない。

続きを表示

2019年5月31日のニュース