藤井聡太七段 竜王戦ランキング戦4組決勝で千日手 午後8時36分から指し直し

[ 2019年5月31日 20:20 ]

大阪市内の関西将棋会館で行われている竜王戦ランキング戦4組決勝。千日手となり、指し直し局が始まる前、ともに腕組みしながら考える菅井竜也七段(右)と藤井聡太七段
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 将棋の最年少棋士・藤井聡太七段(16)が31日、大阪市内の関西将棋会館で指された竜王戦ランキング戦4組決勝で菅井竜也七段(27)と対局。菅井の先手で午前10時に始まったが、午後8時6分に千日手となった。

 千日手は4回同じ局面が繰り返されて、勝負がつかなくなった時点で成立。元々の持ち時間は各5時間だが、この時点で藤井が残り36分、菅井が1時間27分だった。少ない藤井の持ち時間を1時間になるよう両者に加算し、午後8時36分から天手・後手を入れ換えて指し直し局が始まる。

 同組2位までという来期3組への昇級をすでに決めている藤井。勝てば、初参戦から3期連続のランキング戦優勝(賞金205万円を獲得)を果たし、3期連続で本戦となる決勝トーナメント進出を決めることになる。

 立ちはだかるのは、過去2戦2敗の“藤井キラー”菅井。王位1期のタイトル獲得歴を持つ振り飛車党の実力者だけに、激しい戦いとなった。

 今年度中の最年少タイトル獲得が期待される藤井。この日の1局に敗れると、当初、獲得できる可能性のあった4つのタイトル戦のうち、28日に敗れた棋王戦に続いて挑戦者になる目がなくなり、残すは大阪王将杯王将戦と王座戦だけになる。

 竜王戦は全棋士と女流棋士4人、奨励会員1人、アマチュア5人が参加。1組から6組に分かれてトーナメント戦を行い、1組の上位5人、2組の上位2人、3~6組の優勝者の計11人で挑戦者決定トーナメントを行う。その後、例年10月から12月にかけて7番勝負が広瀬章人竜王と挑戦者の間で行われる。

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