藤井七段 指し直し局制し3期連続竜王戦決勝T進出、日またぎ熱闘

[ 2019年6月1日 00:34 ]

大阪市内の関西将棋会館で行われている竜王戦ランキング戦4組決勝で、菅井竜也七段との激戦を制したが、終局後も厳しい表情の藤井聡太七段
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 将棋の最年少棋士・藤井聡太七段(16)が31日、大阪市内の関西将棋会館で指された竜王戦4組ランキング戦決勝で菅井竜也七段(27)と対戦。千日手、指し直しとなった一局を94手で制し、本戦となる決勝トーナメントへの3期連続進出を決めた。

 対局が始まった午前10時から14時間以上が経過し、日をまたいだ午前0時5分。過去2戦していずれも勝てず“壁”となってきた元タイトルホルダーの実力者・菅井が頭を下げ、熱戦に終止符が打たれた。

 死力を尽くした薄氷の一戦を「最後までわからなかった」と振り返った藤井。「今年も本戦で戦えることをうれしく思う。本戦は強豪ばかりなので、目の前の一局一局に集中できれば」と挑戦者を目指す今後の戦いへの抱負を語った。

 千日手は昨年3月に師匠・杉本昌隆八段と対戦した王将戦1次予選2回戦の時以来で4回目だった。

 竜王戦ランキング戦におけるデビューからの3期連続優勝は史上初めてで、V賞金205万円も獲得。決勝トーナメントでは初戦となる2回戦で、梶浦宏孝四段VS近藤誠也六段の勝者と当たる。

 竜王戦は1組から6組に分かれてトーナメント戦を行い、1組の上位5人、2組の上位2人、3~6組の優勝者の計11人で挑戦者決定トーナメントを行う。その後、例年10月から12月にかけて7番勝負が広瀬章人竜王と挑戦者の間で行われる。

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2019年5月31日のニュース