池田純矢 脚本・演出手がける「絶唱サロメ」に自信「遊び感覚で来て」

[ 2019年5月31日 14:53 ]

「エン*ゲキ」シリーズ第4弾「絶唱サロメ」をPRする池田純矢
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 俳優、声優で脚本・演出も手がける池田純矢(26)が31日、大阪市内で「エン*ゲキ」シリーズ第4弾「絶唱サロメ」の会見に臨み、「オスカー・ワイルドの戯曲サロメが原案。重々しい作品をエンタメ作品に。友達とカラオケや映画に行く感じで楽しんでもらいたいです」と意気込んでいた。

 大阪出身の池田は06年、史上最年少の14歳でジュノンボーイ準グランプリを獲得。その後は俳優、声優として活躍。「海賊戦隊ゴーカイジャー」のゴーカイシルバー役で人気者となった。15年に自ら脚本、演出で「エン*ゲキ」シリーズをスタート。過去には「物理(宇宙工学」「科学・化学」「歴史」をテーマに第3弾まで上演。第4弾の今回は「文学」がテーマで、自身が小学生の時に読んだ「サロメ」を題材に脚本を仕上げた。

 元々、俳優志望というより演出、脚本などにも興味があった。小学3年の夏休みの「楽しかった思い出」との宿題で、思い出ではなく自身の空想作品を書いて提出した。「恐竜のタマゴをふ化させ、背中に乗れるまで育てて。先生から“よくできました”のスタンプをもらって嬉しかった。これがボクの処女作です」と池田。「妄想ばかりしてました。インドア少年で」と自身の幼少期を明かした。

 裁判傍聴が趣味。15歳の頃、役作りのため裁判所に足を運び、民事裁判の傍聴席に座った。「民事裁判を傍聴席でニヤニヤしながら見てて。裁判って人間ドラマ見てるみたいですから」と興味を持ち、その後も時間を見つけては東京地裁などに通っていたそうだ。裁判関連の脚本についても「構想はあります。いつかやるかも。世の中のことに興味を持つことは社会にとって必要。演劇にはそういう力があると思います」と語り「森友問題の裁判?籠池さん役、メチャメチャ面白いでしょう。本人が出たがるかもしれませんね」と裁判中の「森友問題」に触れて、笑わせた。

 主演は松岡充(47)。「ボクみたいなペーペーが軽々しく言えないんで、脚本を書いてからお願いに行きました。“松岡さんじゃなかったら、この作品は世に出ません”とオファー。一緒に作り上げました」と決定までの経緯を明かした。かつて上演禁止となった戯曲「サロメ」と歌、エンターテインメントの融合。妖艶で、耽美な作品となり「演劇は娯楽。遊び感覚で来ていただければ。ポロリがあるかも。楽しい作品です」と池田は自信をのぞかせた。

 10月5~13日に東京・紀伊国屋ホール(13公演)、同26、27日に大阪・サンケイホールブリーゼ(3公演)での計16公演が予定されている。

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2019年5月31日のニュース