番長DeNAは虎キラー、ハマスタ2年越し9連勝 ハマった青柳対策、今季初貯金1

[ 2023年4月15日 05:30 ]

セ・リーグ   DeNA8-3阪神 ( 2023年4月14日    横浜 )

<D・神>勝利しスタンドに向かってあいさつする三浦監督(撮影・島崎忠彦)
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 夜風が心地いい。快勝、しかも本拠地の横浜スタジアムでは阪神に2年越しの9連勝。今季初の貯金1としたDeNA・三浦監督は「良い攻撃ができて、粘りながらつないでくれた」と目を細めた。

 打線が序盤からつながった。3月31日の開幕戦では6回途中まで1点しか奪えなかった青柳を、5回途中5失点でKO。関根が3安打3打点、佐野が2安打2打点と活躍するなど13安打で8点を奪い、ヤクルトと並んで首位を走る相手に完勝した。

 阪神には京セラドームだった開幕3連戦で3連敗。開幕戦では、相手のエース右腕である青柳を苦手とする右打ちの宮崎をスタメンから外して左打者を8人並べたが、白星にはつながらなかった。反省を踏まえ、三浦監督はこの試合前まで10試合で打率.436と好調を維持していた宮崎を「3番・三塁」で先発起用。青柳から安打こそマークできなかったが、指揮官の「流れを変えたかった」という姿勢にナインが応えた。

 これで本拠地での同戦は昨年6月から9連勝。横浜スタジアムには20年に左翼席上部に約2800人を収容する「ウイング席」が増設され、コロナ禍では入場制限があったが、昨季からそのエリアに観客が入った。三浦監督はウイング席の効果を「ドームのように声援が包み込まれる。声援が上から降ってくる感じ」と説明。敵地でも熱狂的な阪神ファンの声援も、“上”から封じる力強い後押し。それが今回の9連勝の一因でもある。

 父・克之さんは阪神ファンで「岡田後援会」に入会していた三浦監督にとっても、うれしい岡田阪神からの初勝利。「1勝は1勝。これは阪神からの1勝です」と冷静さを装ったが、チームを加速させる1勝となりそうだ。(大木 穂高)

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