オリ・由伸「今回負けましたけど、また対戦できる時があれば」朗希にリベンジ誓う

[ 2023年4月15日 05:05 ]

パ・リーグ   オリックス0―2ロッテ ( 2023年4月14日    ZOZO )

<ロ・オ>初回、山口への4球目がボールの判定になり叫ぶ山本(撮影・篠原岳夫)
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 あまりに重い1点だった。4回2死一、三塁。カーブでゴロを打たせた茶谷の打球が三塁手・宗のグラブをかすめて左前へ抜けた瞬間、オリックス・山本は天を仰いだ。佐々木朗との「世紀の投げ合い」第1ラウンドは、戦前の予想通り1点を争う白熱の投手戦に。敗れたエースはリベンジを誓った。

 「凄く締まった試合でしたし、今回負けましたけど、また対戦できる時があれば、凄く楽しみだなと思います」

 6回5安打1失点、9奪三振。最速156キロを何度もマークした。並の投手なら先発の役割をしっかり果たしたと評価されるべき投球でも、満足できるはずがない。3歳下の佐々木朗は5回まで10奪三振の完全投球。WBCでの戦友から、強力ライバルに変わった相手より先に失点したことを悔やんだ。

 「先制点をとにかく許したのが、試合の流れとしてもちょっと良くなかったかなと」

 茶谷の適時打の前にも、安田の一塁手前で打球がはねて右前に抜ける不運な当たりがあった。敵地特有の強風の中での登板。中嶋監督が「不運なヒットもありましたし。これも野球なので」とねぎらう力投も、勝利には結びつかなかった。

 昨年7月23日のソフトバンク戦から続いていたレギュラーシーズンの連勝は、7でストップ。昨季6戦5勝無敗だったロッテ戦は、21年5月19日以来2年ぶりの黒星となった。敗れたことで、逆にその凄さが浮き彫りになるのが絶対エース・山本だ。今季中に必ず訪れるであろう第2ラウンド。借りは必ず返す。(山添 晴治)

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