日本ハム・野村 チーム新球場1号!「4番として1本目が打てたのは素直にうれしい」

[ 2023年4月15日 06:00 ]

パ・リーグ   日本ハム5-2西武 ( 2023年4月14日    エスコンF )

<日・西>3回、先制3ランを放つ野村(撮影・高橋 茂夫)
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 日本ハムの野村佑希内野手(22)が、待望の新本拠地チーム1号を放った。14日の西武戦で「4番・DH」で先発出場し、3回に左越えの先制3号3ラン。先月30日の楽天との先行開幕戦で、エスコンフィールド北海道が開業して16日目。開幕から4番に座り続ける男が、待望の一発でチームの連敗も「2」で止めた。

 大歓声に包まれたダイヤモンドをゆっくりと一周する。野村が待っていたのは、この瞬間だった。新球場エスコンフィールド北海道での開幕4戦目。ついに飛び出した待望のチーム1号に、普段は感情を表に出さない男が声を弾ませた。

 「チーム1号を打ちたいとは言っていたが、あまり気にしないようにしていた。4番として1本目を打てたのはうれしい」。お立ち台でそう胸を張った一打は3回だった。2死から連打で迎えた一、三塁の好機。松本の143キロ内角直球を完璧に捉え、左翼フェンス奥に設置されたブルペンに放り込んだ。

 新庄マジックが効いた。開幕から8試合に「4番・三塁」で先発も、打率・172と状態は上がらず。新庄監督が打撃に専念させるため、9日のオリックス戦から「DH」で起用した。以降4試合で打率・438、4打点、2本塁打とDH起用が功奏し、指揮官も「キャンプの時からジェイ(野村の愛称)に“おまえが4番なんだ”と意識付けさせ、結果が1号という素晴らしい本塁打」と称賛した。

 それでも、本人は「DH」に甘んじるつもりはない。本職は三塁で「ずっとサードでレギュラーを獲りたいと言っていたので。状態をもっと上げていきたい」と、三塁復帰を見据えている。「打席に立っただけでファンの皆さん、チームメートに期待してもらえるのが4番」と、理想の4番像を語る野村。チームトップの3本塁打と勢いを増してきた男が、上位浮上へのキーマンとなる。(清藤 駿太)

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2023年4月15日のニュース