広島・大瀬良 背番14の“先輩”津田さんにささげる白星 村上に開幕戦の雪辱果たした6回零封2勝

[ 2023年4月15日 05:00 ]

セ・リーグ   広島1―0ヤクルト ( 2023年4月14日    マツダ )

<広・ヤ>雨の中、力投する大瀬良(撮影・奥 調)
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 広島・大瀬良大地投手(31)がヤクルト戦で躍動した。先発として6回4安打無失点の好投で2勝目。昨季の王者に前回の雪辱を果たした。

 「ヤクルトの小川さんもずっといい投球をされていたので、“絶対に負けないぞ”と思いながらマウンドに立っていた。チームとしても勝てて良かった」

 試合開始前から降り続いた雨の影響で足場が悪い中、6回以外は毎回走者を許しながらも要所を締めた。初回は2死一塁から村上をフォークで捕ゴロに仕留めると、4回無死からの対戦では低めのカットボールで見逃し三振。続く6回1死ではこの夜の最速148キロで空振り三振に仕留めた。開幕戦となった3月31日のヤクルト戦(神宮)では決勝2ランを浴びた“村神様”を完璧に封じ込め、やり返した。

 「前回は(村上に)やられたが、あまり意識はしなかった。特別フォーカスすることなく勝負して、打ち取ることができたので良かった」

 背番号14の先輩にささげる白星にもなった。大瀬良が生まれる前の91年4月14日は「炎のストッパー」と呼ばれ、広島で背番号14をつけた津田恒実氏が人生最後の登板を果たした日だった。「この番号を背負わせてもらっている以上、勝てて良かった。まだ、(今年は墓参りに)行けてないので、タイミングを見て(行きたい)」。毎年、開幕前とシーズン終了後には同氏の墓前で手を合わせているといい、後日、報告に向かう予定だ。

 自身、ヤクルト戦は実に20年7月17日以来の勝利だった。「僕も流れを変えていきたい思いは強かった」。チームも同戦は今季初勝利。“ヤク払い”を終えたエースは、これから加速する。(長谷川 凡記)

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2023年4月15日のニュース