巨人 5年ぶり単独最下位…決まらぬオーダー 決まらぬ“方程式”

[ 2023年4月15日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人2-9中日 ( 2023年4月14日    バンテリンD )

<中・巨>7回途中、鍵谷の交代を告げにマウンドへ向かった原監督はボールを誰にも渡さずにベンチに戻る(撮影・尾崎 有希)
Photo By スポニチ

 今季13試合目で巨人が単独最下位に転落した。チームとしては18年6月9日以来5年ぶりで、原政権では12年4月25日以来、実に11年ぶりの屈辱。投打ともに不安要素が浮き彫りになっている。

 誤算(1)決まらないオーダー 開幕から13試合で早くも11通り。オープン戦で打率3割をクリアした吉川と丸に加え、坂本も打率1割台と苦しむ。不動なのは4番・岡本和と5番・中田翔の2人だけで、相手先発や選手の状態を見極めながら並びを変えている。原監督が「理想は固定でジグザグ」と話すように、せめて上位くらいは固定したい。選手も前の打者が同じなら、配球面も含めて準備もしやすいからだ。

 新外国人のブリンソンはチーム最多の12三振で四球ゼロ。チーム盗塁数も増田大の記録した1つだけだ。チーム打率・235で安打も100本出ているが、得点圏は90打数18安打、打率・200。要所での一本が出ない。

 誤算(2)決まらない勝ちパターン WBCでも活躍するなど安定感ある守護神の大勢につなぐまでのリレーにも不安が残る。「8回の男」として期待された新外国人のロペスは制球を乱すなどわずか3試合の登板で2軍落ち。左キラーの高梨も2軍にいる。

 今季ワーストの9失点での完敗。まだまだ4月だが3連敗で借金5となった。今、必要なのはリーグトップタイの4本塁打をマークする中田翔のように相手が嫌がることの徹底。6回の適時打は追い込まれてからファウルで逃げ、11球目を捉えた。今季、先制した4試合は3勝1敗。まずは先行逃げ切りの展開に持ち込むしかない。(巨人担当キャップ・川島 毅洋)

 ≪得点圏打率低迷≫巨人の今季のチーム得点圏打率は・200で、ヤクルトの・145に次ぐセ2番目の低さだ。個人別ではブリンソン(・500)、中田翔(・400)の健闘が光る一方、この日、シーズン初の適時打を放った坂本が・077、岡本和にいたっては得点圏で10打数ノーヒットとチャンスで結果が出ていない。セの規定打席到達者33人のうちで得点圏打率・000は岡本和を含め5人だけの屈辱となっており、主砲の奮起が待たれる。

続きを表示

2023年4月15日のニュース