メッツ・千賀滉大 勝利投手の権利まで「あと1人」で降板 メジャーデビューから3戦3勝ならず

[ 2023年4月15日 12:44 ]

インターリーグ   メッツーアスレチックス ( 2023年4月14日    オークランド )

メッツ先発の千賀(AP)
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 メッツの千賀滉大投手(30)が14日(日本時間15日)、敵地オークランドでのアスレチックス戦に先発。勝利投手の権利まであと1人の場面で交代を告げられた。4回2/3を投げ、7安打4失点。毎回の7三振を奪いながらも、4四球を出すなど制球に苦しみ、開幕からの3戦3勝はならなかった。

 立ち上がりは安定感抜群だった。初回、先頭のケンプを初球の95・3マイル(約153・3キロ)直球で二ゴロ。続くノダは9球粘られたが捕邪飛に打ち取り、3番・ルーカーはカウント2-2から代名詞の「ゴーストフォーク」で空振り三振に仕留めた。

 味方に6点の援護をもらった直後の2回にも「ゴースト」は出現した。先頭打者にストレートの四球を出したが、続くピーターソンをフォークで、6番・ディアスは96・3マイル(約154・9キロ)直球で連続の空振り三振。安打を許し、2死一、二塁としたが、最後はランゲリアーズをフォークで空振り三振に仕留めた。

 しかし事態は急変する。3回には2死一塁から、打ち取った打球が連続して安打になる不運もあり1失点。4回には2ランを被弾した。さらに5回にも2死からソロ本塁打を被弾し、次打者に四球を与えた時点で降板。打線に大量援護をもらいながらも、先発としての責任回数をまっとうすることはできなかった。

 メジャー初登板となった2日(同3日)のマーリンズ戦では5回1/3を3安打1失点で、メジャー初勝利を記録。中5日で臨んだ8日(同9日)のマーリンズ戦では6回3安打1失点で初めてのクオリティスタート(QS)を記録し、2勝目を手にした。この2試合で奪三振は投球回数を大きく上回る14。100マイル(約160・9キロ)に迫る威力ある直球、さらに最大落差104センチを誇る代名詞の「ゴーストフォーク」でメジャーの強打者をなで斬ってきた。この日もスタイルを貫き、三振の山を築き上げたが、最終的には不本意な投球内容となった。

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2023年4月15日のニュース