西武　リスク承知の攻めの配球　痛恨被弾につながる　古賀「相手が上だった」

パ・リーグ   西武2－5日本ハム （ 2023年4月14日    エスコンF ）

＜日・西＞3回、野村に先制3ランを浴びた松本（撮影・高橋　茂夫）
Photo By スポニチ

　西武バッテリーはリスクを承知で攻めたが、最悪の結果となった。アマチュアとは違い、プロ野球は3連戦が基本。0―0の3回2死一、三塁で野村に浴びた3ランは、ただの失投では片付けられない一球だった。

　捕手の古賀は「今日は初戦だし、内角で攻めていきたかった。3連戦ある中で4番に嫌なイメージを残して、あと2戦につながるリードを意識していたけど、相手が上だった」と悔やむ。野村に対し、中腰で内角高めを要求も、松本が投じた143キロ直球はミット1個分低く入り、白球は左翼席に消えた。

　序盤ではあるが、長打だけは避けたい場面で、セオリーは外角勝負。それでも3連戦を見据え、成長著しい相手の4番に攻めの配球を選択した。結局、6回4失点で黒星を喫した松本は「大胆にいくスタイルを求めているので、細かい制球は気にしないようにしている部分もあるが、3回は甘い球を打たれた」と肩を落とす。

　3連戦の初戦を任される意味は大きい。痛恨の被弾。21年には自己最多10勝を挙げた右腕が、もう一皮むけるための教訓となった。（福井　亮太）