中日・石川昂 初の4番で復活二塁打 強竜打線目覚めさせた 立浪監督「4番は彼しかいない」

[ 2023年4月15日 05:00 ]

セ・リーグ   中日9―2巨人 ( 2023年4月14日    バンテリンD )

<中・巨>7回、石川昂は二塁打を放つ(撮影・椎名 航)
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 帰ってきた若き主砲が強竜打線を目覚めさせた。左膝手術から復帰した中日・石川昂がプロ初の4番で出場し、完全復活を告げる左翼線二塁打を放った。

 「あの1本から3点が入ったし、よかったです。自分が上がってきて勝ててよかった」

 3打席凡退で迎えた7回2死無走者。鍵谷の高めカットボールを捉えて左翼線を破った。代走・高松を送られベンチに戻ってナインと笑顔でハイタッチ。その後、2死満塁からの飛び出した木下の走者一掃の二塁打の呼び水となり、先発全員安打の今季最多15安打9得点、今季初連勝&最下位脱出につなげた。

 負傷した昨年5月27日のオリックス戦以来11カ月ぶりの1軍戦。22歳以下の4番は、球団では59年の江藤慎一以来64年ぶりだった。立浪監督からも「雰囲気を感じる打者。うちの中で4番は彼しかいない」と称えられた。

 「自分が4番を打てればチームは強くなる。声を出して引っ張っていけたら」と石川昂。背番号25が立浪竜を上昇気流に乗せる。(湯澤 涼)

 ○…石川昂(中)がプロ4年目で初の先発4番。現在21歳9カ月で、中日で22歳シーズンまでに先発4番デビューは、59年5月27日広島戦の江藤慎一21歳7カ月以来64年ぶり。なお2リーグ制以降の中日で最年少先発4番デビューは、55年5月18日広島戦の早川真次20歳2カ月。

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2023年4月15日のニュース