阪神・岡田監督 ハマスタ9連敗に「今年一番しょうもないゲーム」エース青柳の5失点背信投球を一刀両断

[ 2023年4月15日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神3―8DeNA ( 2023年4月14日    横浜 )

阪神・岡田監督
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 阪神は14日のDeNA戦に完敗し、昨年から続くレギュラーシーズンの横浜スタジアムでの連敗が9に伸びた。先発の青柳晃洋投手(29)は、味方の再三の好守に助けられながら、制球が乱れて5回途中5失点で降板。期待を込めて送り込んだエースが自滅に近い形で2点リードをひっくり返され、岡田彰布監督(65)は、「今年一番しょうもないゲーム」と一刀両断した。

 岡田監督にすれば、勝たなければいけない試合だった。力を入れてきた守りで投手を後押ししながら、エース青柳の調子が4回2/3を8安打5失点と、本来からかけ離れていた。連勝が2で止まる逆転負けに、いら立ちを隠さなかった。

 「今年一番しょうもないゲーム、というかな。開幕ピッチャーがああいう形で2点先行してもらって、それで守りでうまいことしのいで、しのいでのゲームやから、あの辺までに立ち直ってスッといかなあかん展開やん。普通やったらな」

 初回1死一塁、木浪が宮崎の三遊間への当たりを好捕し、6―4―3の併殺を奪うビッグプレー。2点を先制した直後の2回は、ノイジーが光った。1死一塁。関根の左前打で三塁へワンバウンドのストライク送球。一塁走者の牧を刺した。

 主導権を握ったかに見えたが、青柳はピリッとしないまま。1点を返されて迎えた5回は1死三塁から3連続四死球で押し出し。同点とされ、桑原に勝ち越し犠飛を打たれた。

 「1点差やったら、まだ投げさすつもりやったよ。2対3なら、打順が回るまで投げさせてたよ。球数も少ないし」

 エースに敬意を表して交代のタイミングを我慢したが、関根に2点二塁打を浴びたところでタオルを投げ入れた。「1、2回にあれだけ味方に助けられたんやから、そら立ち直らなあかんわな」。求めるレベルが高いからこそ、辛らつな言葉で次戦の奮起を促した。

 青柳は、今季の開幕戦の勝利を含めて対DeNA戦15勝5敗の好相性を誇っていた。その実力を見せられず、「今日の僕には何もできなかったなという感じでした」と潔く負けを認めた。同率で並ぶヤクルトも広島に敗れて首位の座は守ったが、横浜スタジアムはチームにとって鬼門。昨季、レギュラーシーズン2勝11敗と苦しみ、年をまたいでの連敗は9に伸びた。この地での苦手意識を払拭しなければ、「アレ」は見えてこない。(倉世古 洋平)

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2023年4月15日のニュース