カブス・鈴木誠也 復帰戦で豪快本塁打!! 完全復活の一打で“開幕”

[ 2023年4月15日 12:52 ]

ナ・リーグ   カブスードジャース ( 2023年4月14日    ロサンゼルス )

<ドジャース・カブス>8回、今季1号のソロを放つ鈴木(撮影・光山 貴大)
Photo By スポニチ

 左脇腹痛のため負傷者リスト(IL)入りしていたカブスの鈴木誠也外野手(28)が14日(日本時間15日)、敵地ロサンゼルスでのドジャース戦で戦列に復帰。「4番・右翼」でスタメン出場し、8回無死からの第4打席で本塁打を放った。

 第3打席までは凡退。本領発揮は4-2で迎えた4打席目だった。ドジャース3番手・ジャクソンの94・6マイル(約152・2キロ)の内角直球を強振。打球は左中間スタンドへと大きな弧を描いた。打球速度は106・8マイル(約171・8キロ)、飛距離は406フィート(約123・7メートル)、角度34度の長距離打者らしい、豪快な弾道だった。

 試合前に取材に応じた鈴木は鋭い眼光で前だけを見据えて話した。「とにかく焦らず本当に再発だけはしないようにという思いでやってきた。すごく順調に段階踏んでやれることをやってきた。これでケガしたらサヨナラ。そのくらいでやってきたので頑張りたい」。周囲からの期待を全身で感じる。覚悟と喜びを胸に、試合に臨んだ。

 熱い思いを胸に、戦いの場に帰ってきた。第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の侍ジャパンに選出されながらも、帰国直前の2月25日(同26日)のオープン戦前のフリー打撃で左脇腹を痛めた。出場の可能性を探ったが、症状は重く、断腸の思いで出場を辞退。日の丸への思いは人一倍強いだけに、当初は「WBCに合わせてずっとやってきた。凄く楽しみだった。今は本当に凄くショック」と落胆は隠せなかった。

 悔しさを抱えながら、地道にリハビリを進めた。3大会14年ぶりの世界一の座に立った侍の仲間たちの姿も励みになった。開幕にこそ間に合わなかったが、8日(同9日)から3Aで4試合に出場。12日(同13日)にはフル出場で本塁打を放つなど、確実に状態を上げて戦列に戻ってきた。鈴木の勝負のメジャー2年目が幕を開けた。

続きを表示

この記事のフォト

2023年4月15日のニュース