亀山つとむ氏　2戦連続スタメン落ちの阪神・佐藤輝　強く振れるスイング続け、きっかけつかむしかない

セ・リーグ   阪神3―8DeNA （ 2023年4月14日    横浜 ）

＜D・神＞7回、安打を放つ佐藤輝（撮影・島崎忠彦）
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　【亀山つとむ　視点】阪神・青柳の投球が誤算となり、逆転を許したところで佐藤輝が5回途中の守りから出場した。巨人戦から2試合連続のスタメン落ち。1割台の打率では仕方ないが、まだ4月だ。いかに復調させるかが、これからの阪神のポイントになってくる。

　これまでのノーステップから右足を上げてタイミングを取る形にチェンジしていた。7回の打席ではエスコバーの155キロを右前打。ここまで来たら、どんな形でも結果にこだわるしかない。急に良くなるという段階ではないが、一番強く振れるスイングを続けて、きっかけをつかむしかないと感じた。

　右翼で出場した板山も守備では波がある。この日は悪い板山が出た。5回の佐野、6回のソトの打球に対する判断は悪かった。フェンス直撃だと分かればクッションを待って素早く処理すべきところを、追いかけすぎて余計な塁を与えていた。

　1年目の森下の体力的な問題も考えるなら、現状では相手の右左で佐藤輝と森下を右翼で併用するのも一つの手だ。岡田監督の「三塁固定」の基本方針から外れるが、既にスタメン落ちの状況だし、見直しはできるはず。右翼では実績もあるし、佐藤輝の気持ちを切り替える効果もあるとみている。（スポニチ本紙評論家）