阪神・梅野 意外?甲子園で29戦ぶり“大山以外弾”「球場の雰囲気一変」102日ぶり2号

[ 2022年7月15日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神3-0巨人 ( 2022年7月14日    甲子園 )

<神・巨>お立ち台で「明日も勝つばい!」と拳を突き上げるする(左から)伊藤将、梅野、ロハス(撮影・北條 貴史)
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 虎党が手を合わせた“梅ちゃん頼む”に応えた。1点優勢の4回2死で4月3日の巨人戦以来、102日ぶりの2号を右翼席へ。好機がついえた直後、梅野が価値ある一撃を放った。「球場の雰囲気を一変できたのは流れの中で良かった」。直前の無死一塁でロハスがフルカウントから見逃し三振に倒れ、二盗失敗も重なって併殺。簡単に凡退すれば相手に流れが傾きかねない場面で底力を示した。

 「しっかり打たないと切れる打球だったんですけど、タメのある打球が打ててホームランになって良かった」

 146キロを捉えた右翼ポール際への打球は「ファンの声援で入った」と切れることなく着弾。甲子園での本塁打は10本連続で大山だけが打ち、4月17日の糸井以来の“大山以外弾”でもあった。

 打率1割台に低迷し、5月には右脇場故障で離脱。先発を外れる日が増えても「出た試合で結果を出すしかない」と出番に備えた。

 原動力はスタンドにある無数の後押し。今も胸には、あの“歓声”が反響する。昨年11月7日の巨人とのCSファーストステージ第2戦。10月10日以来の先発出場を告げる場内コールに甲子園は一気に沸いた。

 「いろんなシーンがあるけど、あの盛り上がりはたぶん一生忘れない。結果が出ない時も応援してくれる。ファンの方がいたからこそ乗り越えられることもある」

 坂本の台頭もあって昨季終盤は11試合連続のベンチスタートでレギュラーシーズンを終了。「いま自分ができることは途中から行く準備をすること。そこだけは絶対に怠らない」と143試合目の朝から室内練習場で打撃音を響かせていた。

 大山、坂本がコロナ禍、マルテが故障で離脱する逆境で頼もしい梅野がいる。快勝後は「将司さまさま!」とバッテリーを組んだ後輩左腕を何度も称賛。正妻としての存在感を攻守で見せつけた。(遠藤 礼)

 《大山以外で糸井以来29試合ぶり弾》阪神は4回に梅野2号ソロ、7回ロハス4号ソロの2発。甲子園では6月18日DeNA戦の大山以来9試合ぶり17、18本目の本塁打。直近の10本は全て大山が打っており、大山以外では4月17日巨人戦の糸井以来、29試合ぶりだ。

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2022年7月15日のニュース