ソフトバンク 尻に火…ついに2位西武と0差 緊急事態受け16日ロッテ戦から甲斐&野村勇合流決定

[ 2022年7月15日 04:45 ]

パ・リーグ   ソフトバンク2-3オリックス ( 2022年7月14日    ペイペイD )

<ソ・オ>8回、紅林のソロで勝ち越しを許しガックリとベンチに戻る森=手前(撮影・岡田 丈靖)          
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 ソフトバンクは14日、オリックスに2―3で敗れた。同点の8回に森唯斗投手(30)が紅林に勝ち越しソロを浴びた。主力の離脱者続出で最近2カードで1勝5敗と失速し2位・西武がゲーム差なしに接近。緊急事態は深刻度を増し、藤本博史監督(58)は新型コロナウイルス感染で離脱していた甲斐拓也捕手(29)と野村勇内野手(25)の1軍復帰を決断した。

 ベンチの盛り上がりが一瞬で消えた。デスパイネの同点2ランが飛び出した直後の8回の守り。2番手の森が勝ち越しソロを浴びると沈黙が広がった。4敗目を喫した森は「一番やってはいけないことをしてしまった。しっかり自分と向き合って同じミスをしないように」と痛恨の1球を振り返った。

 先頭の紅林に対してカウント1―1から捕手・海野は内角に直球を要求。145キロを左翼席へ運ばれた。藤本監督は「いただけない1点。終盤の一発が一番いけないところ。安打オッケーで森の球を考えれば外の球の方が良かった」とバッテリーの配球に注文を付けた。

 主に8回を任されていた又吉が右足甲の骨折などで離脱。嘉弥真、藤井、甲斐野ら救援陣が相次いで新型コロナウイルス感染で離脱する中、不調のため2軍調整を命じられていた森の1軍緊急昇格が決まった。4試合連続無失点と踏ん張っていたが、この日は一発に沈んだ。

 打線は先発・山崎福を打ちあぐねた。カウント球のチェンジアップを見逃して打者不利となり、7回まで計8三振。2戦3発と調子を上げていたリチャードも左腕の前に2打席席連続で空振り三振に倒れた。指揮官は「ファーストストライクからどんどん行こうと言ったのに見逃してボール球を振ってしまう悪いパターンだった」と苦言を呈した。

 最近2カードは1勝5敗で2位・西武がゲーム差なし、勝率2厘差まで迫ってきた。試合後、藤本監督は「明日から呼びます」とコロナ陽性で離脱していた甲斐と野村勇を1軍に復帰させることを決断。16日のロッテ戦から戦力に加える。緊急事態を乗り越える原動力として期待した。(井上 満夫)

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2022年7月15日のニュース