落合博満氏　中日に骨を埋めるつもりだった「居心地良かったよ。ただ…」93年FA宣言時の心境

落合博満氏
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　現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏（68）が15日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。FAで巨人移籍か、それとも中日に残るか――。当時の心境と中日への思いを明かした。

　1993年のFA元年。巨人に権利を行使して移籍した落合氏だったが、中日に骨を埋めるつもりだったという。スタッフに、それだけ中日ドラゴンズという球団が好きだったのか聞かれ「居心地良かったよ。うん」と中日への思いを素直に口にした落合氏。「新しいところに移るっていうのは、それなりの冒険ってことをしなきゃいけないんでね。だったら慣れ親しんだところの方がいいのかなっていう」と移籍ありきではなかったとした。

　「ただ中日のFAの時に、宣言したら年俸いくら、そのまま宣言しないで残ったらいくらっていう条件提示までされたからね。だからプロ野球選手は年俸が勝負なんで、どっちがいいのかなっていうところまでは考えたよ」と評価＝年俸というシンプルな考えと、「居心地が良かった」という球団への思いで悩んだ当時を振り返った。

　移籍か残留か悩んだ経緯を聞いたスタッフが「中日ドラゴンズを愛していたんですね？」と中日愛を確かめようと食い下がると、オレ流節で「どこの球団行ったって、そこの球団に溶け込んじゃうから！」と笑い飛ばしていた。