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NTT西日本「捲土重来」がテーマ 酒井主将「日本一になれるように」都市対抗野球大会7月18日開幕

[ 2022年6月29日 16:45 ]

NTT西日本の酒井良樹主将
Photo By スポニチ

 第93回都市対抗野球大会は7月18日から12日間にわたり、東京ドームで開催される。近畿地区の第1代表として8年連続33度目の出場を果たしたNTT西日本・酒井良樹主将は今季のチームスローガンでもある「捲土重来」をテーマに、本戦へ挑む。

 「予選は良かったですが、まだまだ発展途上のチーム。本戦まで一日、一日をやりきることを全員ができています」

 4試合で6本塁打21得点。圧倒的な強打で激戦の近畿を勝ち抜いたが、就任1年目の酒井主将に“慢心”の2文字は見当たらなかった。修徳(東京)、駒大を経て今季が4年目。抜群のキャプテンシーだけでなく、不動の1番打者としてもチームをけん引してきた。打撃の基本であるセンター返しを徹底。強くコンパクトなスイングで、左打席から安打を量産する。

 「そこまで相手のことは意識してませんが、負け方が負け方だったので…。気を抜いていたことはないですが、社会人野球でもこういうことが起こるんだと…。都市対抗の借りは都市対抗でしか返せない。あの負けから学んだことはとても多かったです」

 7月19日にある初戦はJR東日本東北に決まった。昨年の都市対抗2回戦で対戦すると、4点優勢の9回に5点を奪われ逆転サヨナラ負け。8強進出を目前にしながら、改めて「一つのアウトを奪うことの難しさ」を知ることができた。新チーム結成から、主将に就任。今季のチームスローガンを決定するにあたり、「捲土重来」を選んだのは自然な流れと言えた。

 酒井と同じく、今季から就任した河本泰浩監督は、2次予選で攻めの姿勢を貫いた。初戦の日本新薬戦から全て先攻。もちろん、そこには指揮官が掲げる明確な方針がある。

 「打線には自信がありますから、とにかく、攻めていくぞ、と。先攻を取って初回から先制して、相手を劣勢からスタートさせようということ。予選は投打がばっちりかみ合ったと思います。春先の敗戦の反省が、しっかりと生かせた4試合になりました」

 チームとしての転機は、4月に開催されたJABA岡山大会だった。3試合とも接戦に競り負け、予選リーグは3戦全敗。大会後に行われた全体ミーティングで、河本監督がナインに呼びかけた。

 「我々は強いチームではない。挑戦者として向かって行く、攻めて行くという気持ちを忘れてはいけない」

 フルスイングできる選手が顔を揃えるが、練習ではこれまで以上に1球、1球への集中力を高めていった。フリー打撃から“ヒットエンドラン”“逆方向”など、細かい場面を設定。いたずらにバットを振り回すのではなく、試合を想定した練習で打線としてのつながりを意識した。1番として打者としての役割を理解した上で、酒井は気を引き締める。

 「自分としては1打席目にこだわります。自分がヒットで出塁できれば得点率はおのずと高くなりますし、相手ピッチャーに対するバローメーターとしての意味合いもある。本戦でしっかりヒットを打てるように。チームとしては日頃から心がけているスキのない野球をします」

 2015年から8年連続出場だが、同年と19年の8強進出が最高。4強進出は前身である電電近畿の1971年が最後だ。「8強のカベをこえて、日本一になれるように」。1965年以来57年ぶり2度目となる日本一へ向け、酒井主将は力強く結んだ。

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