楽天・則本 今季初10Kで6勝目!歴代単独8位44度目2桁奪三振

[ 2022年6月29日 05:30 ]

パ・リーグ   楽天4―2オリックス ( 2022年6月28日    ほっと神戸 )

<オ・楽>力投を見せる則本は三振の山を築く(撮影・井垣 忠夫)
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 「みちのくのドクターK」が本来の姿を取り戻した。楽天・則本が7回1/3を9安打1失点で、チームトップの6勝目。初回1死、大城から外角直球で見逃し三振を奪うと2、3回は圧巻だった。

 2回先頭の杉本から6者連続三振。「直球もフォークの切れも良かった。5回までは今年一番の投球ができた」。5回1死まで完全投球を展開し、今季初の2桁10奪三振。今季は7が最多だった「代名詞」を惜しみなく披露した。

 夏特有の湿度の高さが好投を後押しした。「湿気の多い気候の方がボールが手になじむ。球のしっくり感が凄く良かった」。乾燥しやすい春や秋に比べて指のかかりが良くなり、球の操作性を向上させるという。10三振の決め球は、直球とフォークがともに4で、スライダーが2。一方で、体力の消耗は激しく「初回から状態は良かったけど、その反動が後半に出た」と5回の初安打以降9安打され、8回に1点を失ったところで降板した。

 通算44度目の2桁奪三振は、鈴木啓示を抜きNPB歴代単独8位に浮上。NPB通算1549奪三振は現役6位で、1500奪三振以上の9人では唯一、三振が投球回(1514回1/3)を超える。

 「三振を取りたい時に取れるのは大事だけど、全部が全部そうではない。今年はスタートが良くなくて、狙っても取れない時期がある中でうまく対応する投球ができている」

 4年ぶりの登板だったほっと神戸では通算4戦4勝で、チームの連敗ストップは今季4度目。「この勢いでどんどん勝っていきたい」。則本の好投で、首位・ソフトバンクに0・5ゲーム差に迫った。(重光 晋太郎)

 ≪次回登板で歴代7位・松坂大輔に並べるか?≫則本(楽)が今季初となる2桁の10奪三振。通算2桁奪三振は44度目。鈴木啓示(近鉄)の43度を抜き歴代単独8位に浮上した。次回登板で歴代7位の松坂大輔(西武=45度)に並べるか。

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