阪神・中野 26歳バースデー自らお祝いマルチ 「近本さんのような1番」目指し決意新た

[ 2022年6月29日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神2―6DeNA ( 2022年6月28日    横浜 )

<D・神>3回、中野の当たり損ないの打球は三塁線に転がり内野安打になる(撮影・平嶋 理子)
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 快音で自らを祝った。6月28日に26歳の誕生日を迎えた阪神・中野が2安打と奮闘。バースデーマルチだ。チームの連勝がストップした中、新リードオフマンの躍動が頼もしい。

 「初回の1打席目にこだわりを持ってやっていますし、勝ちには結びつかなかったですけど、初回の攻撃は良い流れを持ってこれたのではないかと思う」

 電光石火の先制劇を見事に演出した。初回の打席。カウント2―2から大貫が投じた5球目の浮いたスライダーを捉えた一打は中堅越えの二塁打で出塁だ。続く島田の浅い右前打で三塁を大きく回ったところで一度は引き返しながらも、右翼手・楠本がファンブルするのを見て再び加速して先制のホームを陥れた。

 3番の近本を待たずして2番・島田とのコンビでもぎ取った価値ある1点。6月17日のDeNA戦以来となる1打席目の安打で相手バッテリーのリズムを崩した。3回の第2打席も当たり損ないのゴロが三塁線上に転がり安打(捕手内野安打)。得点にこそ結びつかなかったが、2試合連続の複数安打で好調をキープした。

 6月22日の広島戦から1番に座り6試合連続安打。リーグ2位の16盗塁をマークしている韋駄天(いだてん)は「塁に出れば盗塁という武器もある。それを生かすために、初回の出塁率が高かった近本さんのような1番になりたい」と口にする。盗塁こそなかったものの、自らの出塁から得点する理想型を体現した。

 「海吏さん(島田)と2人で小技や相手バッテリーの嫌がるようなことを2人でやっていけば、自然とプレッシャーもかかってくる。クリーンアップに良い形でつなげると思うので、そこをこれからやっていきたい」。また一つ大人になった背番号51が、好調な打線の“導火線”の役割を果たす。(遠藤 礼)

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2022年6月29日のニュース