ヤクルト月間最多19勝王手 村上3戦連発&2打席連発の28、29号!マツダ静まり返る広島戦11戦9勝

[ 2022年6月29日 21:17 ]

セ・リーグ   ヤクルト9―2広島 ( 2022年6月29日    マツダ )

<広・ヤ>9回無死一塁、左中間に2点本塁打を放った村上は山田(左)に迎えられる (撮影・奥 調)
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 ヤクルトは29日にマツダで広島と対戦。山田哲人内野手(29)の先制15号ソロや村上宗隆内野手(22)の3戦連発となる28号2ラン、投げては原樹理が6回無失点と快投を見せ広島に連勝。13カード連続での勝ち越しを決めるとともに、02年8月に記録した月間19勝にあと1勝と迫る6月18勝目を挙げた。

 試合後のヒーローインタビュー。自己最多に並ぶ6勝目を挙げた先発・原の言葉が全てだった。「野手の人たちに助けられました。凄く心強い打線だな」

 4点リードで迎えた9回。ヤクルトの強さに敵地マツダスタジアムが静まり返った。先頭の塩見が左前打、山崎が右翼線を破る二塁打で1点追加。さらに山田が中前打で1点を加えると、トドメは前の打席で28号2ランを放っている村上だった。前打席のVTRを見ているかのような左翼席ギリギリに届く圧巻の2打席連発となる29号2ラン。この回1番からの4連打で4点を追加し勝負を決めた。

 プロ野球史上最速となる6月中のマジック点灯、そして球団月間最多勝となる19勝へ連勝が期待される6月残り2戦。その4回に山田が左翼席上段に突き刺す先制15号ソロを放った。「打ったのはストレート。追い込まれていたがしっかりと振り抜くことができました。先制することができて良かったです」。18日の広島戦(神宮)で14号ソロを放って以来となる9戦ぶりの一発にも表情を変えることなくダイヤモンドを1周した。

 続く4番・村上は逆方向に狙いすましたかのような強烈な打球の安打を放ち、すかさず今季9個目となる盗塁も決め追加点のチャンスをつくる。5番・坂口が右前打を放ち1死一、三塁とすると、6番・中村がきっちりと中犠飛を放ち2点目を奪った。

 投げては先発の原が初回から毎回安打を打たれながらも、4回まで3人で仕留める効率的な投球。5回に2死からこの日初めてとなる連打を浴びるも、8番・中村を3球で空振り三振に斬って取りゼロを重ねた。6回にも2死から連打を浴び4番・マクブルームを迎えたが、強烈な左翼方向の打球を遊撃・長岡がダイビングキャッチ。ピンチを切り抜け、6回92球7安打2奪三振無失点の力投で自身今季6勝目、今月チーム18勝を中継ぎ陣に託した。

 7回には原の打席で代打・浜田が起用に応えるタイムリー三塁打で貴重な追加点を挙げた。そして2番手・梅野が1点を返された直後の3―1の8回。相手3番手・菊池保をヤクルトが誇る3、4番が打ち崩した。先頭の山田が中前打で出塁すると、前日に27号を放っている村上が打席に。菊池保が投じた甘い真ん中に入る131キロのスライダーを見逃さなかった。打球は美しい弧を描き真っ赤に染まった左翼席に飛び込んだ。3戦連発となる28号2ラン。球団日本人最多を更新する月間13本目、33打点を記録するアーチを架けた。

 8回は今野、8点リードの9回は大西が締め3連勝。先発の原は自己最多タイとなる6勝目。打線も16安打を放ち9得点。今季得意とする広島から9勝目(1分け1敗)を挙げ、13カード連続勝ち越しも決めた。中日戦(郡山)に延長戦で敗れた2位・巨人とのゲーム差は12となった。

 ▼村上 打ったのはカットボール。点を取られた後だったのでなんとか追加点が欲しかった。しっかりと押し込むことができました。

 《球団の月間1最多勝利》ヤクルトはこの日の勝利で今月18勝目。球団最多は02年8月の19勝で、30日の同戦に勝利すれば球団タイ記録となる。

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