阪神・近本 止まらん24戦連続安打!1カ月間“打ちっぱなし”両リーグトップ92安打

[ 2022年6月29日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神2―6DeNA ( 2022年6月28日    横浜 )

<D・神>3回、近本が24試合連続となる安打を放つ(撮影・大森 寛明)
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 阪神の近本光司外野手(27)が28日のDeNA戦の3回に右前打を放ち、24試合連続安打をマークした。1997年の和田豊に並ぶ球団歴代5位に浮上。83年に伝説の最強助っ人ランディ・バースが記録した25試合連続安打にも迫った。一方で、延長戦のゲームを含めて5試合連続で2桁安打だったチームは、先発の大貫を攻めあぐねて中盤以降に沈黙。打線が小休止して、連勝は3で止まった。

 近本のバットから快音が響き続けている。ロッテの完全試合投手・佐々木朗と対戦した5月27日の試合が最後のノーヒット。翌日からHランプをともし続け、この日は3回2死一塁で先発・大貫のフォークを右前へ運んだ。この一打で連続試合安打を24に伸ばした。

 日を追うごとに、記録への意識が強くなるはずだが、これまでに「(連続安打は)全然、気にしてないです」と語ったように、スイスイ数字を伸ばしている。これで球団歴代5位の97年和田豊に並んだ。29日も打てば、83年に最強助っ人のバースが記録した25試合にも肩を並べる。マートンが記録した球団記録の30試合も完全に視界に捉えた。

 3回の一打で、両リーグトップの今季92安打とした。75試合終了時点の数字を、リーグトップのシーズン178安打を記録した昨季と比較すれば、1本上回っている。4月終了時点で・231だった打率も・301まで急上昇した。

 不動のレギュラーが明るい材料を提供したものの、チームは敗れて借金5に戻った。4回からの5イニング連続で安打なし。5試合連続で2桁安打を記録していた打線が、6安打2得点に沈黙。矢野監督は「この前の中日戦もそうやけど、なかなか追加点が取れないところで、向こうに流れがいったかなと思う」と決定打を欠いた攻撃を嘆いた。

 6月は10本塁打、29打点と打ちまくっている頼みの大山も無安打。今月に限れば、大山がノーヒットだとチームは1勝4敗と分が悪い。さらに、5月18日のヤクルト戦でマルテと西純が本塁打を放って以降、佐藤輝と大山の両主砲以外に一発が出ていないのも気がかりだ。

 足を絡めた攻撃が機能する一方で、一撃で流れを変えるアーチはほしいところだ。柵越えが出やすい球場だけに、指揮官も「ピッチャーにとってはなかなか難しい球場。打線もね、そういうところではもっと点取らないと」と横浜スタジアムでの奮起を促した。

 近本に続け――。関東地方は27日に早くも梅雨明け。ジメジメした打線は、この日1日で終わりにしたい。(倉世古 洋平)

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2022年6月29日のニュース