ヤクルト村神ってる！6月プロ野球新記録の35打点！月間マルチ弾記録あと1の5度目　圧巻28、29号

セ・リーグ   ヤクルト9―2広島 （ 2022年6月29日    マツダ ）

＜広・ヤ＞8回無死一塁、村上は左中間に2点本塁打を放ち本塁に向かう　（撮影・奥　調）
Photo By スポニチ

　ヤクルトの村上宗隆内野手（22）が29日の広島戦（マツダ）で8回に3戦連発となる28号2ラン、9回には2打席連発となる29号2ランを放った。この日の2本で球団最多記録となるバレンティンの月間35打点に並んだ。6月に限ると月間35打点はプロ野球新記録。今月5度目となった1試合2発で、30日の同戦では筒香が持つ月間6度のマルチ弾に挑む。

　「村神ってる」。ネット上では22歳の若き主砲が見せた圧巻のアーチショーをこう表現した。

　まさに神っていた。8回と9回の本塁打はいずれも真ん中に甘く入った変化球を見逃さなかった。逆方向に放たれた打球は真っ赤に染まった左翼スタンドぎりぎりに飛び込む「2ラン」。ホーム上では2イニング連続で軽くジャンプして出迎えの山田に両手でタッチ。まるでVTRを見ているかのようだった。この終盤の強さをベンチで見守った先発の原は「凄く心強い打線だなと思います」と自身最多に並ぶ6勝目を決定づけてくれた打線、4番を笑顔で評した。

　8回の28号に村上は「打ったのはカットボール。点を取られた後だったのでなんとか追加点が欲しかった。しっかりと押し込むことができました」と語った。

　この圧巻の3戦連発、そして2打席連発の28、29号2ランで今月14発、35打点として球団日本人最多記録を更新するとともに、球団を代表する大砲バレンティンの持つ球団月間最多打点に並んだ。6月に限ればプロ野球新記録となる35打点。この日、DeNAが阪神に勝利したため、プロ野球最速となる6月でのマジック点灯はなくなり、最短で7月1日となった。しかし6月残り1日。神ってる村上は、小鶴誠（松竹）が1950年に記録したプロ野球月間最多打点となる39打点、そして筒香の持つ月間マルチ弾6度の記録に挑戦する。ちなみに月間打点歴代2位は長嶋茂雄（巨人）が1966年に記録した「36」。2戦連続の2発、そして4打点差…簡単な条件ではないが、今の村上なら達成してしまいそうなオーラが漂っている。

　《球団の月間最多勝利》ヤクルトはこの日の勝利で今月18勝目。球団最多は02年8月の19勝で、30日の同戦に勝利すれば球団タイ記録となる。なお、この日DeNAが阪神に勝利したため最短でのマジック点灯は7月1日となった。