ソフトバンク コロナ陽性相次ぎ29日ロッテ戦延期、1軍活動休止 7月1日からの西武3連戦は今後判断

[ 2022年6月29日 04:45 ]

29日ロッテ戦の中止を知らせるペイペイドームの電光掲示板(撮影・岡田 丈靖)           
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 ソフトバンクは28日、球団に新型コロナウイルス陽性者が相次いでいるため、29日のロッテ戦(ペイペイD)延期と1軍の活動休止を発表した。NPBと12球団の臨時実行委員会で決定した。この日、新たに甲斐拓也捕手(29)、アルフレド・デスパイネ外野手(36)、村松有人外野守備走塁コーチ(49)とスタッフ2人の計5人が陽性判定を受けた。25日から確認された感染者は計14人。7月1日からの西武3連戦(ベルーナD)は29、30日の状況で判断する。

 首位ソフトバンクをクラスターが襲った。28日のPCR検査で新たに正捕手の甲斐と4番の主砲デスパイネ、村松外野守備走塁コーチが新型コロナ陽性判定。同コーチには喉の痛みがある。2選手は無症状だが、球団の感染者は選手7人を含む14人に達した。

 濃厚接触の疑いも3人おり、計17人が自主隔離。この現状を受けて、この日の夕方に行われた日本野球機構(NPB)と12球団の臨時実行委員会で29日のロッテ戦の延期と、1軍の活動休止が決まった。

 「昨日(27日)も陽性者、濃厚接触者を除いて試合をしたが再度、前回陰性だった方が陽性になった。“(感染)数が多い、今後も活動を続けると同じことが起こる”と判断。報告して実行委員会にかけた」

 三笠杉彦GMはオンラインで対応し説明した。7月1日からの西武3連戦(ベルーナD)は29、30日に行うPCR検査の結果を踏まえた上で、西武とNPBと協議して判断する。その間、1軍は活動休止。30日に東京移動の予定だが、「いろんなことを考えて、流動的に検討している」と同GMは動揺を隠しきれなかった。

 チームは25日に発熱などの症状で村上打撃コーチが陽性判定を受けたことを発端に感染が拡大。26日にスクリーニング検査を実施し、27日に1軍全選手、スタッフ、コーチにPCR検査を行った結果、和田、グラシアル、野村勇、嘉弥真、藤井の5選手が陽性判定を受けた。ほかに本多内野守備走塁コーチとスタッフらも感染。杉山と正木も濃厚接触の疑いとなった。

 チームでは、陽性となった選手だけではなく、柳田が首と肩を痛めて27日のロッテ戦を欠場。復帰時期は未定のままだ。相次ぐ主力選手の離脱で、先が見通せない状況となっている。ノンストップでチーム内に猛威を振るうウイルス。臨時実行委員会では「感染経路は不明」と表現された。三笠GMは「しっかりと検査をして再発防止の徹底を、これを機に見直していきたい」と厳しい表情で話した。(井上 満夫)

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2022年6月29日のニュース