日本ハム・近藤 復帰後初打席でタイムリー!56日ぶり1軍「緊張」も即結果

[ 2022年6月29日 06:00 ]

パ・リーグ   日本ハム2―5西武 ( 2022年6月28日    ベルーナD )

<西・日>2回、適時打を放つ近藤(撮影・尾崎 有希)
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 右内腹斜筋肉離れで離脱していた日本ハム近藤健介外野手(28)が28日、西武戦に「6番・左翼」で先発復帰。5月3日の楽天戦以来の出場で、3点を追う2回に復帰後初打席で適時打を放った。初回の左翼守備では、フェンスにはね返った打球が顔面に直撃するアクシデントも復調をアピール。近藤の一打で反撃ムードが高まったが、追い上げ及ばず2―5で敗れ、借金は今季ワーストタイ18となった。

 火曜日はこれで9連敗。26日のソフトバンク戦で今季ワーストだった連敗を7で止めたが、連勝はならなかった。その中で明るい材料が近藤の復活だ。

 56日ぶりに1軍復帰すると、2回1死二塁からフォークを捉えて中前に運んだ。「久々で打席は緊張したけど、1打席目に出てくれたのでよかった。チームが乗り切れていないところで上げてもらったので、何とかしたかった」。チームを勝利に導けずに悔しがったが、復帰後初打席で安打が出たことには安堵(あんど)の表情だった。

 近藤は5月4日の楽天戦前のフリー打撃中に右脇腹を負傷。当初は試合復帰まで約8週間との診断だったが、予定より2週間早く今月17日の2軍戦で実戦復帰。7試合の調整出場を経てこの日から1軍合流した。

 初回の左翼守備では、2死二塁から外崎が打ち上げた大飛球で、左翼フェンスに足をかけて捕球を試みた際に打球がフェンスではね返って左目付近を直撃。「終わったと思った」。しばらく立ち上がれずに周囲をひやっとさせたが、プレーを続行。直後の打席では「球は見えていた」と適時打を放った。

 3回には近藤と同期入団の松本剛が2死三塁から中前適時打。1点差に追い上げたが、反撃はここまでだった。離脱中の近藤を奮い立たせたのは松本剛の活躍だった。11年ドラフトで上沢とともに高卒で入団。松本剛も11年目で能力が開花し、現在リーグトップの打率・351と絶好調だ。「いない間に剛も頑張っていたし、やっぱり刺激になっている。剛が今まで苦労していたのも見ているし、一緒に守れて、打てて、楽しい」。打線の核が復帰したことで好調の松本剛とともに得点力アップが期待される。

 患部の不安も払拭。新庄監督も「バットの出がいいからヒットゾーンに飛んでいきそう」と評価した。これから近藤が安打を量産して低迷するチームを押し上げていく。(東尾 洋樹)

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2022年6月29日のニュース