エンゼルス・大谷 1安打&約1カ月ぶりの盗塁 チームは“監督代行の代行”指揮で逆転勝ち

[ 2022年6月29日 02:33 ]

ア・リーグ   エンゼルス4ー3ホワイトソックス ( 2022年6月27日    アナハイム )

<エンゼルス・ホワイトソックス>マーシュ(右)を迎える大谷(撮影・篠原岳夫)
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 エンゼルス・大谷翔平投手(27)は27日(日本時間28日)、ホワイトソックス戦に「3番・指名打者」でフル出場。3打数1安打で約1カ月ぶりの盗塁となる二盗も決めた。前日のマリナーズ戦で両軍計8人が退場となる大乱闘で、この日、フィル・ネビン監督代行(51)の10試合出場停止など9人が処分を受けたエ軍。代役のレイ・モンゴメリ・ベンチコーチ(52)が指揮を執り、逆転勝利で連勝を飾った。

 フィル・ネビン監督代行が陣取っていたのはベンチではなく、本拠地の球団ブース。10試合の出場停止処分を受けた監督代行の“代行”レイ・モンゴメリ・ベンチコーチは「機構は彼らが正しいと思った判断をしただけ。我々は前に進んでいかないといけない」とシーソーゲームをものにしたナインに満足そうだった。

 両軍合わせ8人の退場者が出た前日のマリナーズ戦の乱闘劇。大リーグ機構がこの日処分を発表し、計12人に出場停止や罰金処分を科した。エ軍はネビン監督代行が10試合、負傷者リスト入りしていながら乱闘に参加していたレンドンが5試合など9人が出場停止。モンゴメリ・コーチも2試合の出場停止を受けたが異議申し立てを行ったもようで、試合開始2時間前に“代行の代行”として指揮を執ることが決まるドタバタで試合を迎えた。

 大谷は3回、3年連続開幕投手を務める右腕ジオリトのスライダーを捉え右前打。7回、勝ち越してなお2死二塁の好機には、両リーグトップの6個目の敬遠(申告)で出塁し、直後に重盗での二盗に成功した。盗塁は5月25日以来今季8個目だった。出場停止処分を受けながら異議を申し立てて試合に臨んだテペラとイグレシアスが8、9回をそれぞれ3者凡退に抑えて、4―3で逃げ切り連勝。7回に決勝点をヘッドスライディングで奪ったマーシュは「僕たちはやるべきことをやるだけだ」と誇った。

 予定通りならネビン監督代行の復帰は7月9日(同10日)のオリオールズ戦。“代行の代行”指揮のもと、借金4からの浮上を目指す。(笹田 幸嗣通信員)

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