落合博満氏 大谷翔平の打撃「特殊。理に反している」と思うワケ 後半戦で発見した「疲れてる証拠」とは

[ 2022年4月20日 17:00 ]

落合博満氏
Photo By スポニチ

 現役時代に三冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(68)が20日、YouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。エンゼルスの大谷翔平(27)の打撃について解説した。

 数々の記録を打ち立ててきた希代の大打者の目に、大谷の打撃はどう映っているのか。「あのバッティングは特殊なバッティング。日本球界からすれば直したくなるっていうのが第一ね。普通のバッティング理論からすると理に反しているっていう感じ」という。

 大谷は下からバットを振り上げるアッパースイングがスタイル。この打撃で昨季終盤まで本塁打王争いに絡み、46本塁打を記録した。

 落合氏は「ダウンスイングっていうのは上から振り下ろしてくる感じ。山にたまった水が下に、川になって海に流れていくから力がいらないわけでしょ。だからダウンスイングって一番力がいらないスイングなの。逆にアッパースイングっていうのは非常に人間の体の力がないと成り立たないっていう打ち方」とした上で、「彼が日本にいる時から、どっちかと言えば下から出てくるような打ち方。それで数字を残してるから、誰も言わないんだけどね。結果が全ての世界なので。あの打ち方で46本打った。じゃあダウンスイングにしたらもうちょっと打てるんじゃないのと考える人もいるかもわからないけど、彼は彼なりの考えがあって、そのバッティングを押し進めてるから他人がとやかく言うことはないんじゃないのかと思う」と述べた。

 一方で、昨季の後半戦では気になった点があったという。「後半戦、疲れがたまってきたせいなのか、バッティングが崩れたっていうのは確かにあったね」と指摘。

 「(アッパースイングは)力を入れなきゃいけないから、体をぶらしながら(スイングしなければならない)。普通だったらそのままスポーンって(バットが)出てきたものが、体が揺らしながら出てきたっていうのは相当疲れてる証拠だなと思って見ていた。その疲れをどれだけ取れるかっていうのが彼の成績に比例してくるんじゃないかと思う」とした。

続きを表示

この記事のフォト

2022年4月20日のニュース