阪神・佐藤輝 あの開幕戦以来の猛打賞!悪夢もう御免、2日連続猛打頼むで

[ 2022年4月20日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神4-5DeNA ( 2022年4月19日    横浜 )

<D・神>2回2死、佐藤輝は右越え本塁打を放つ(撮影・平嶋 理子)
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 阪神・佐藤輝明内野手(23)が19日のDeNA戦で5カード連続の5号ソロを放ち、巨人・丸と並んで今季初めてリーグトップに立った。初回は二塁打で3点先制の口火を切るなど3安打1盗塁は実らず、4―0から逆転敗戦。開幕からビジター10連敗に沈み、今季ワーストの借金14へ逆戻りした。猛打賞は今季2度目で、前回は7点優勢から敗れた開幕戦。悪夢を繰り返さないためにも、2日連続の猛打に期待がかかる。

 最終回、点差はわずか1点。この男まで回れば、やってくれる予感は十二分に高まっていたが…。中野の二ゴロ併殺打で終了。佐藤輝は唇をかみしめながら、ネクストサークルで敗戦を見届けた。

 「(本塁打は)追い込まれていたので、必死に食らいついた結果でした」

 昨季に圧巻の場外弾を放つなど「いいイメージはある」と乗り込んだ横浜の地で躍動した。2回2死。5日に今季1号を浴びせたロメロに再び痛撃な一発をお見舞いだ。2球で追い込まれながら3球目の内角低めのカットボールを捉え、弾丸ライナーで右翼席中段まで飛ばした。5カード連続の5号は巨人・丸と並び、ヤクルト・村上と13発で並んでいた昨年5月29日以来の“キング”に浮上した。

 「早い打順で回ってくるので、ヒットを打つこともそうですし、塁に出ることも大事。四球を今日も取れたので、そこも良かった」

 2番は5試合続き、もう慣れた。初回1死では三塁線を破る二塁打でチャンスメークし、糸井の内野安打で先制の生還。5回先頭では左腕・田中健からの右前打でサイクル安打にもリーチをかけた。

 達成に注目が集まった7回2死は剛腕・エスコバーの球を見極めて四球。「特にサイクルのことは頭になかったですけど、しっかり塁に出られたので良かった」。警戒がないとみるや即座に二盗を成功させるなど、最後までチームの勝利だけを求めてグラウンドを駆けた。

 猛打賞は7点差をひっくり返された開幕戦以来、今季2度目だった。今回は4点リードを守り切れなかった。開幕9連敗の入り口だった“3・25”と重なるような黒星。悪夢を繰り返さないためにも、まずは開幕からまだ1勝もしていない敵地での10連敗を止めるのみだ。チーム一丸で勝利をたぐり寄せるべく、「みんなバッティングも悪くはないと思うので、何とか相手より点を取れるように頑張りたいと思います」と気丈に前を向いた。(阪井 日向)

 《10年ぶり敵地10連敗》阪神が横浜で逆転負け。今季3度の勝利はすべて甲子園で、敵地では0勝10敗。ビジターゲーム10連敗は12年7月1日から8月9日にかけての11連敗(1分け)以来10年ぶり。開幕からに限れば、フランチャイズ制施行の52年以降、63年の6連敗をすでに超え、球団ワースト記録を更新中だ。

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