オリックス・由伸 連勝18でストップ、今季5度目零敗に中嶋監督「なんで入らねえんだろうな、クソ」

[ 2022年4月20日 05:30 ]

パ・リーグ   オリックス0-3ソフトバンク ( 2022年4月19日    京セラD )

<オ・ソ>19連勝をソフトバンクに阻まれるも8回自責1と意地を見せた山本(撮影・北條 貴史)
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 9回2死。一邪飛で最後の打者になったオリックス・安達を、山本はベンチで唇をかんで見届けた。8回2失点(自責1)。エースの意地が詰まった112球は報われず、シーズン連勝記録は「18」で止まった。昨年5月19日のロッテ戦以来335日ぶりに味わう黒星。「やっぱり悔しいですね」。短い言葉に無念さをにじませた。

 「(6回の2失策は)もう仕方ないかと思います。最少失点で、あの回を終えることを考えていました」

 味方の失策絡みの失点を人一倍嫌う。だからこそ抑えたかった。6回1死一、三塁でベンチは二遊間の中間守備を選択。中村の遊ゴロを処理した紅林が二塁悪送球し、三塁走者・三森に先制の生還を許した。なお1死一、三塁でグラシアルは遊ゴロ。併殺かと思われたが、今度は安達の一塁転送がそれ、2点目を失った。中嶋監督は「(紅林の失策は)あの守備隊形にしてしまった、こちらの指示ミス」と責任を背負い込んだ。

 昨年5月28日のヤクルト戦から続いた連勝街道は途切れ、歴代単独4位の19連勝は霧散。稲尾和久(57年西鉄)らの20連勝、楽天・田中将(12~13年)の28連勝に今回は届かなかった。

 援護できなかったのも敗因の一つ。今季5度目の零敗で、チーム打率・190、同48得点は両リーグワーストだ。指揮官は「なんで(得点が)入らねえんだろうな、クソ。あれだけチャンスをもらって取れなかったら苦しくなる」と吐露した後に叱咤(しった)した。「野手がどれだけのことを思ってくれるか。ノホホンとしているメンバーがいたとしたら出る資格はない。(山本の連勝記録は)野手の力もある。全員でやってきたこと。積み上げていくのも、野手の力が必要なので」。この敗戦をリーグ連覇への糧にするしかない。(湯澤 涼)

 ▽オリックス・山本の前回黒星 21年5月19日のロッテ戦(京セラドーム)。2回に杉本の先制ソロで援護も、3回は荻野に同点打、4回は佐藤都と荻野の連打で2点を奪われてリードを許した。さらに3―4の6回には味方の2失策が絡み、無安打で2失点。6回降板で6失点は自己ワーストタイだった。試合は4―6で敗れ、自身初の3連敗を喫した。

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2022年4月20日のニュース