エンゼルス・大谷 8戦連続安打も「包囲網」破れず連続打点&連勝はストップ 初の申告敬遠も

[ 2022年4月20日 02:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス3-8アストロズ ( 2022年4月18日    ヒューストン )

<アストロズ・エンゼルス>3回、8試合連続安打となる右前打を放つ大谷(撮影・光山 貴大)
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 今季も「包囲網」が繰り出された。エンゼルス・大谷に対し、昨季リーグ覇者で、過去5年連続でプレーオフに進出している強豪アストロズが、あの手この手で封じにかかった。まずは先発右腕ガルシアだ。体の前でグラブをゆらゆらと揺らしてから投げる変則投法に大谷は初回の打席でタイムをかける場面もあり、空振り三振に終わった。

 3回にチェンジアップをしぶとく右前に運んで連続試合安打を8に伸ばしたが、得点にはつながらず。2回途中、ガルシアのフォームが反則投球ではないかと球審に説明を求めたジョー・マドン監督は「走者を置いた場面で投球動作の中断が多く、明確にしたかった」と渋い表情だった。

 本来なら2、3番に並ぶトラウトが17日に左手甲に死球を受けた影響で、レンドンが腹痛で欠場。昨季と同様、大谷以外は迫力を欠く打線となった。最大の逆転機だった2点を追う7回2死二、三塁で大谷は2球ボールが続くと今季初の申告敬遠に遭った。続くウォードが凡退し、得点に結びつかず。マドン監督は「最初はよく戦ったが、我々はキープレーヤーを2人失っていた」と嘆いた。

 右前打を放った際に大谷は、一塁カバーに入った元エ軍の捕手マルドナドに話しかけられ、おどけて後ろ足で砂をかけられる場面もあった。開幕カードを戦ったア軍との今季対戦成績は1勝4敗とされ、直接対決で首位の座を明け渡した。8年ぶりのポストシーズン進出へ、難敵攻略は不可欠だ。(柳原 直之)

 ≪自身2番目に並ぶ≫大谷の連続試合安打の自己最長は19年8月10~20日にかけてマークした「11」。「8」は自身2番目に並ぶ長さで、前回は18年8月30日~同年9月10日に記録した。満票でア・リーグMVPに輝いた昨季は最長が「6」で3回記録した。

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2022年4月20日のニュース