梶田新監督が率いる日本生命が日立市長杯で優勝 若手起用&守り切る野球が光り「都市対抗で結果出す」

[ 2022年4月20日 22:01 ]

スポニチ後援JABA社会人野球第44回日立市長杯選抜大会 決勝   日本生命 5―4 SUBARU ( 2022年4月20日    日立市民 )

最後のアウトを三振で奪った本田(撮影:柳内 遼平)
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 スポニチ後援第44回JABA日立市長杯選抜大会の準決勝、決勝が20日、日立市民球場などで行われ、日本生命は決勝でSUBARUを5―4で下し、初優勝。今年の日本選手権大会出場権を獲得した。

 5―4の9回2死二塁。日本生命の右腕・本田が最後の打者から空振り三振を奪うと、マウンドに歓喜の輪ができた。天を指さして喜びに浸るナイン。「新生・日本生命」を象徴する戦いで大会を制した。

 昨年11月から指揮を執る梶田茂生新監督は「選手は負けずに大会を終われることを経験して自信が持てると思います。目の前で優勝をつかむことが彼らの自信につながる。経験として最高でしたね」と言葉を弾ませた。

 初回にいきなり4安打を許して3点を失ったが、守りでリズムに乗った。2回は1死から大飛球を右翼手・竹村が背走して好捕。3死目は三遊間への深いゴロを遊撃手・船山が華麗なグラブさばきでアウトを奪った。3回の攻撃で1点を返し、なお、満塁の好機で5番・皆川が中越えへ3点適時二塁打で逆転。4回は7番・立松の右越えソロで加点すると、5人の投手リレーで守り抜いた。

 近畿地区で屈指の戦力を誇りながら、昨秋の都市対抗は2次予選でまさかの敗退。3年ぶりに本戦出場を逃した。梶田新監督は浮上のテーマに「若い力」と「守り切る野球」を掲げた。「勢いを出してくれるのは若い力です」と期待を込めて1、2番に新人の藤本と木倉を起用。藤本は打率・714と安打を量産し、木倉は準決勝、決勝で計5安打。決勝は勝負所で固い守備が光るなど目指す野球を体現して日本選手権の切符をつかんだ。

 名門復活を目指す指揮官は「今までやってきたことが間違っていないと確認できた。都市対抗で結果を出すためのチームづくりをしていきたい」と力強く誓った。(柳内 遼平)

 ▼表彰選手 最高殊勲選手・皆川仁(日本生命) 敢闘賞・阿部博光(SUBARU) 首位打者賞・藤本舜(日本生命、14打数10安打 打率・714)

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