巨人・坂本 阿部超え!東京ドーム通算971安打 決勝ソロ含む3安打

[ 2022年4月20日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人3ー1広島 ( 2022年4月19日    東京D )

<巨・広>5回、安打を放つ坂本(撮影・会津 智海)
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 巨人・坂本勇人内野手(33)が19日、本拠・東京ドームでの広島戦で、決勝打となる先制左越え3号ソロを放つなど3安打をマーク。これで東京ドーム通算971安打として、阿部慎之助作戦兼ディフェンスチーフコーチ(43)が現役時代に記録した969安打を抜き歴代トップに立った。新人守護神の大勢投手(22)も球団最速となる21試合目での2桁10セーブ目。広島との首位攻防第1Rを制して、チームは首位に浮上した。

 何度も快音を響かせてきた本拠の東京ドームで、坂本が格別な音を響かせた。0―0で迎えた3回先頭で、九里の143キロ直球をフルスイング。「一振りで仕留めることができて良かった」と、左中間席中段まで伸びた決勝の3号ソロに珍しく拳を突き上げた。

 プロ野球選手としての「我が家」に名を刻んだ。生まれた年と同じ88年開場の東京ドーム。初安打は2年目の08年4月1日の中日戦で放った右翼線二塁打だった。貴重な先制弾で、同年から10年間、自主トレをともにした阿部作戦兼ディフェンスチーフコーチの持つ、同球場歴代1位の969安打に肩を並べた。5回先頭の左前打であっさりと抜き去り、6回にも一塁内野安打。記録を971安打まで伸ばし「東京ドームのできた年に僕が生まれたので光栄というか、もっともっと積み上げていけるようにやっていきたい」と声を弾ませた。

 高卒1年目だった07年7月12日、東京ドームでの阪神戦でプロデビュー。その阿部コーチの代走での出場だった。先輩でもあり、10代の若手時代に自主トレに参加させてくれた師匠でもある。苦楽をともにした東京ドームでその先輩を抜きトップに立った。坂本には忘れられない言葉がある。主将に就任した14年オフ。前主将だった阿部コーチに「負けが続いた時、みんなを元気づける言葉をかけることが重要」と主将道を伝授された。主将として8年目を迎え今年12月で34歳。若手への気配りもするなかで今季も「若手に“遠く及ばないな”と思わせられるように練習する」と迎えチームトップの新たな勲章を手にした。

 今季2度目の猛打賞で打率は、リーグ4位の・333まで上昇。チームを5日ぶりに首位に浮上させた。「たくさん試合に出て、ファンの方の前で打ちたいという気持ちはずっと変わらない」。東京ドームのヒットキングは、快音を響かせ続ける。(花里 雄太)

 《二塁打&得点も最多》坂本(巨)が先制ソロを含む3安打。東京ドームでは通算971安打となり阿部慎之助(巨)の969安打を抜く最多となった。坂本の同球場初安打はプロ2年目の08年4月1日中日戦の2回に中田賢一から放った右翼線二塁打。坂本は安打のほかに二塁打178、得点536も東京ドーム最多を記録している。

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2022年4月20日のニュース