阪神・糸原 3戦ぶり先発起用応えた2打点“攻撃型オーダー”機能も初回だけ…

[ 2022年4月20日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神4-5DeNA ( 2022年4月19日    横浜 )

<D・神>初回、2点適時打を放つ糸原(撮影・島崎忠彦)
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 阪神・糸原が復調の兆しを見せた。初回、1点を先制してなおも2死満塁。ロメロの150キロを捉えた。投手のグラブをはじいた打球は勢いを失わず中前へ。2者が生還。スコアボードに3点が入った。

 この試合までの打率は、セの規定打席到達者34人の中で“ブービー”の33位、・167に低迷していた。16打席ぶりの安打が3月25日の開幕戦以来の適時打になった。前打者、糸井の適時内野安打を力に変えた。

 「糸井さんの全力疾走で先制できた直後だったので、いい流れに乗って追加点を取ることができて良かった」

 4回は三遊間への深い当たりで内野安打をもぎ取り、8日の広島戦以来の複数安打を記録した。先発は3試合ぶり。二塁に限れば1日の巨人戦以来14試合ぶりだった。守備力が高い21歳の小幡に代わって声がかかったのは、この6連戦が横浜、神宮という打者優位の球場だからだ。

 不振とはいえ昨季チーム3位の126安打を放った。矢野監督の「(糸原に)チャンスに回ってくるとか健斗が元気になるとまたムードが変わる」という狙いは的中。ロハス・ジュニア、糸井、糸原を5~7番に並べた攻撃型布陣が機能して11試合ぶりに初回に得点した。

 しかし、3回以降は元の貧打線に戻った。矢野監督は嘆く。「点を取ってから2本ぐらいしか(安打)出ていないんで。そこの課題は現状残っている」。得点力不足の迷宮をさまよう虎打線。出口が見えそうで見えない。(倉世古 洋平)

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2022年4月20日のニュース