日本ハム・新庄監督 土壇場でも動かず 「若い子は自信を付けさせて育てていく」

[ 2022年4月20日 22:09 ]

パ・リーグ   日本ハム2ー4楽天 ( 2022年4月20日    楽天生命 )

<楽・日>ベンチの新庄監督(撮影・沢田 明徳)
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 土壇場の好機で新庄監督は動かなかった。0-4から2点を返した直後の9回2死三塁。この打席まで3打数無安打、打率・130だった今川をそのまま、打席へと送った。今川は楽天守護神・松井にカウント0-2と追い込まれたが2球ファウルで粘り、5球目はボール球を見極めた。最後は151キロ直球に空振り三振に倒れたが、指揮官としては納得の打席だった。

 今川は楽天先発・岸に対して二飛、三ゴロ、投ゴロと全くタイミングが合っていなかった。それまでの打席内容から、代打策もあった場面。ネクストバッターサークルには清宮も準備していたが、楽天が投手を右腕の西口から左腕の守護神へとスイッチしたことを受け、指揮官は今川へと歩み寄った。「結果なんて気にしなくていいよ。この場を楽しんで行け、みたいなことを言ったと思う」。代打を送らなかった理由について「若い子にはそういう場面で結果を出させて、自信を付けさせて育てていく。右(投手が相手)なら清宮君を育てていかないといけないし、代わったから行け、と」と胸を張って説明した。

 今川は結果を出すことはできなかったが、貴重な経験を積んだことは間違いない。「本人が一番、悔しい。2アウト2ストライクに追い込まれて、緊張はすると思う。俺は、めちゃくちゃ楽しみました。ああいう場面。そうなるまで時間かかったけどね。(今川は)ちょっと変えたかな、最後。ちょっとボールを見過ぎようと。形を変えずに振って行ったら、もしかしたら当たったかもしれない。ピッチャーもいいしね」と振り返った。
 

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