ロッテ佐々木朗希に降り注ぐ万雷の拍手 歴史刻む完全試合に「最高です。正直あんまり意識してなかった」

[ 2022年4月10日 16:42 ]

パ・リーグ   ロッテ6ー0オリックス ( 2022年4月10日    ZOZOマリン )

<ロ・オ>完全試合達成の佐々木朗(撮影・長久保 豊)
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 ロッテ・佐々木朗希投手(20)が10日のオリックス戦(ZOZOマリン)に先発し、プロ野球史上16人目の完全試合を達成した。94年5月18日の広島戦(福岡ドーム)で槙原寛己(巨人)が達成して以来、28年ぶりの快挙で、ロッテでは、1973年の八木沢壮六以来だった。20歳5カ月の達成は、1960年島田源太郎(大洋)の20歳11カ月を更新する最年少達成者となった。

 本拠の大歓声を浴びた佐々木朗は「正直あまり意識していなくて、打たれたら、それでいいかなと思って、最後まで松川を信じて投げました」と笑顔で話した。

 同時のプロ野球記録を樹立する歴史的快投だった。初回2死の吉田正から5回まで13者連続三振を奪い、プロ野球記録を更新。従来のプロ野球記録は1957年の梶本隆夫(阪急)と1958年の土橋正幸(東映)が記録した「9」だった。海の向こうの大リーグでの連続三振記録は「10」で、長い歴史を誇る大リーグにもないことを20歳右腕がやってのけた。

 6回先頭の紅林の中飛で記録は連続奪三振の途切れたが、その後も三振ペースは衰えない。7回2死から連続三振を記録し、球団記録の村田兆治の16奪三振を超えた。最後の打者である代打・杉本も空振り三振に斬り、19三振。1試合奪三振のプロ野球記録は、95年4月21日のロッテ戦で野田浩司が記録した19に並んだ。

 記録づくめの快投には「松川がいいリードしてくれたので、しっかり、そこに要求に応えながら投げることができたと思います。ストライク先行で早いカウントで勝負できたので、良かったかなと思います。次回もいいピッチングができるように頑張ります」と語った。

 球団では95年伊良部秀輝以来、27年ぶりとなる3試合連続2桁奪三振も記録。これで34イニング連続奪三振となった。夢を与える「令和の怪物」の快投だった。

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