逆襲のキーマンだ!!阪神・高山“後輩打ち”昇格即安打「また自分自身勝負が続く」

[ 2022年4月10日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神1ー9広島 ( 2022年4月9日    甲子園 )

<神・広>5回1死、代打・高山は中前打を放つ(投手・森下)(撮影・大森 寛明)
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 見せ場の少ない凡戦で、甲子園にひときわ大きな拍手が湧き起こった。1―6の5回1死。今季初昇格を果たした高山が代打として、543日ぶりに1軍の舞台へ戻ってきた。森下が1ストライクから投じた2球目。外角高めに浮いたカーブをはじき返すと、白球は中前で弾んだ。

 「久しぶりにたくさんのファンの皆さんの前で野球をすることができて、素直にうれしかった。特に緊張することなくプレーできたと思います」

 1軍でHランプをともすのは、20年10月5日巨人戦以来551日ぶり。明大の4学年後輩から放った一打は、反攻の第一歩でもあった。昨季は不振のため、6年目で初の1軍出場なしに終わった。今季も春季キャンプ、開幕とも2軍スタート。それでも地道な努力を積み重ね、2軍で打率・325、4打点の数字を残して招集された。

 直後の6回からは右翼の守備に就き、虎党から再び温かい拍手が送られた。そう、虎党は待っていた。帽子をとって声援に応え、1軍でプレーできる喜びを改めてかみしめた。7回2死二塁の2打席目は遊ゴロに倒れたが、矢野監督からも「あいつ自身もチャンスを広げていくっていう立場に現状はある。何とかしたいっていう気持ちがすごく出ていた」と評価された。

 10日の広島戦は先発が右腕の遠藤ということもあり、スタメン起用される可能性がある。「これからまた自分自身勝負が続いていきますが、チームの勝利に貢献して、今日のような素晴らしい声援をいただけるように頑張ります」。超攻撃的オーダーの一員として、打線のカンフル剤となる。(長谷川 凡記)

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2022年4月10日のニュース