イチロー級タイム出た 日体大の二刀流左腕・矢沢の一塁到達タイム3・84にスカウト「ずば抜けている」

[ 2022年4月10日 13:29 ]

首都大学野球   日体大1―2東海大 ( 2022年4月10日    大田 )

50メートル走5秒8の快速を誇る矢沢(撮影・柳内 遼平)
Photo By スポニチ

 開幕から3連勝中だった日体大は東海大に1―2で9回サヨナラ負けを喫した。今秋のドラフト1位候補に挙がる二刀流左腕・矢沢宏太投手(4年)は「4番・DH」で出場し、投ゴロ、遊ゴロ、右飛、一ゴロで4打数無安打。今季初の敗戦に「やっぱり負けたら悔しい。自分が打たなければいけなかった」と実感を語った。

 
 前日の東海大戦では「4番・投手」で出場。打っては1安打3打点、投げては7回6安打2失点、7奪三振で勝利に貢献。この日は安打こそなかったものの、自慢の快足で視察した2球団スカウトにアピールした。

 2回の投手ゴロの一塁到達タイムは3・84、4回の遊ゴロは3・95を計測。左打者で4秒を切れば俊足とされる一塁到達タイムで、スカウト陣の手動計測ながら好タイムを連発した。特筆すべきは俊足の左打者特有の当てて走り出す打撃ではなく、フルスイングして好タイムを叩き出している点だ。
 
 4人態勢で視察したソフトバンク・宮田善久アマスカウトチーフ補佐は「振り切っても一塁到達が速い。足はずば抜けている」と50メートル走5秒8を誇る矢沢の足を絶賛した。今秋のドラフト候補でNo.1の注目を集める二刀流は走っても凄かった。(柳内 遼平)

 ▽一塁到達タイム 一般的に左打者は4秒を切れば俊足と言われ、マリナーズなどで活躍したイチローが平均3秒7~8とされる。データ解析システム「スタットキャスト」によると、エンゼルス・大谷の2020年の一塁到達は平均4・04だった。

 ◇矢沢 宏太(やざわ・こうた)2000年(平12)8月2日生まれ、東京都町田市出身の21歳。藤嶺藤沢(神奈川)では甲子園出場なし。日体大では1年春から外野手で出場し、1年秋から投手として登板。2年秋は外野手、3年秋は投手でベストナイン。1メートル73、72キロ。左投げ左打ち。

続きを表示

2022年4月10日のニュース