エンゼルス・大谷 開幕戦二刀流翌日に直訴!「1番・DH」で技あり初安打

[ 2022年4月10日 02:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス6-13アストロズ ( 2022年4月8日    アナハイム )

<エンゼルス・アストロズ>初回、今季初ヒットを放つ大谷(撮影・光山 貴大)
Photo By スポニチ

 エンゼルスの大谷翔平投手(27)が8日(日本時間9日)、アストロズ戦の初回に今季初安打となる中前打を放った。一時逆転の起点となったものの、大敗を喫して開幕2連敗。9日(同10日)は現役最多226勝右腕のジャスティン・バーランダー投手(39)と対戦する。3シーズンぶりの注目対決を制し、チームを今季初勝利に導く。

 しっかりと見えていた。1点を追う初回無死。粘った末の8球目だ。大谷は右腕オドリッジの外角低めのスプリットにバットを合わせ、中前へ運んだ。

 二刀流で開幕投手を務めた7日は4回2/3を1失点で敗戦投手になり、交代後「大谷ルール」で出場を続けた打席でも4打数無安打。ジョー・マドン監督は「昨日の試合後、今日も打者として出場したいと話していた」と連日の1番起用を決断した。大谷が同点のホームを踏むなど、この回に一時逆転。投手陣が打ち込まれて大敗を喫したが、妻も大谷ファンだというアストロズのダスティ・ベーカー監督からは「大谷は何でもできる。これまで見たことがない選手」と改めて称賛された。

 この試合でベンチから大谷を見つめていたのは、20年に右肘じん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受けて昨季を全休し、開幕第3戦で復帰するバーランダー。18年5月の初対戦時に大谷が「野球をやってきて、打席で見た一番速い球。ここまで品のある球というか。いくら払ってでも経験する価値のあること」と評した特別な存在だ。打者として過去6試合で対戦し打率・235、2本塁打。19年以来3季ぶりの対決に注目が集まる。

 この日は昨季MVPを記念した大谷のボブルヘッド(首振り)人形が来場者に配布され、開門前からファンが行列をつくった。エンゼルスは開幕2連敗スタートとなったが、主役が宿敵を打ち崩せば、必ず勢いづく。(柳原 直之)

続きを表示

2022年4月10日のニュース