中日・立浪監督「選手全員の力で頂いたので、本当に大事にしたい」 記念球に感無量の面持ち

[ 2022年3月27日 18:19 ]

セ・リーグ   中日7-5巨人 ( 2022年3月27日    東京D )

<巨・中(3)>R・マルティネス(右)からウィニングボールを受け取る立浪監督 (撮影・森沢裕)
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 中日は27日の巨人戦に7-5で大逆転勝ちし、開幕3戦目にして今季初勝利。立浪和義監督(52)にとってはうれしい監督初勝利となった。開幕からの3連敗となれば2018年の4連敗以来、球団4年ぶりの屈辱となったが、ナインが奮起して最後にドラマを呼んだ。

 「2つ、非常に苦しい試合が続いて、きょうも先制されたんですが、本当に選手の力で勝たせてもらいました」

 開幕からの2試合はどちらも逆転負け。試合終了直後の立浪監督は、心を落ち着かせながらも、率直な思いを口にした。ウイニングボールは、延長10回に登板した守護神のR・マルティネスから手渡され「私にとってのきょうがスタート。見事、逆転勝ちで」とうれしい記念球をテレビカメラに向かって披露。「これは現役も長くやらせてもらったが、監督として初めての勝利。選手全員の力で頂いたので、本当に大事にしていきたい」と感無量の面持ちだった。

 ドラマは終盤に待っていた。先発の柳が初回4失点など誤算の立ち上がりだったが、1-5の8回に2点差に詰め寄り、9回には大島が同点の2点打。さらに延長10回には途中出場の溝脇が勝ち越し2点打を放ち、大逆転勝ちで勝利を手繰り寄せた。

 「もちろん大島もよく打ってくれましたし、溝脇が非常に大事なところで良い働きをしてくれた。こういった逆転がチームの力になりますから。1戦目、2戦目はなかなかうまくいかないことが多かったが、1試合ずつ全力でこれからも戦っていく、もうそれだけです」

 さらに、恩師である星野監督と同じ3戦目での初勝利を振られると「開幕から勝てたと思う試合が色々ありましたけど、正直きょう一つ勝てて、ホッとしてはいけないのですが、一つ勝たないと始まらないので、きょうは本当にうれしい日になりました」と笑顔を見せ、今後の抱負については「先制して、最後まで行くのがうちの野球ですが、このように負けていても最後まで、あと残り140試合ありますけど、あきらめずに全力で戦っていきます」と話し、左翼席の竜党からも大きな歓声を浴びていた。

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2022年3月27日のニュース