亀山つとむ氏　阪神は6番以降は臨機応変に構えても　左腕対策のオプションは不可欠

セ・リーグ   阪神0ー6ヤクルト （ 2022年3月26日    京セラD ）

亀山つとむ氏

　【亀山つとむ　視点】阪神の敗因は、ヤクルト・高橋に完璧に封じられたことに尽きるが、何か策はなかったのか。150キロを超える真っすぐは力があるし、確かに良いピッチャー。15安打で8得点した前日から打線をいじるのは勇気がいるが、それでも思い切った選手起用をしてもよかったと思う。

　1番の近本から中野、マルテ、佐藤輝、糸原の5番まではしばらく固定だろうが、6番以降は臨機応変に構えても良いのではないか。左翼には右打者の江越や小野寺、ロハスがいる。もしくは足の速い選手を並べるなど…。たとえ結果は同じだったとしても、好投手相手には、少しでもいやがるオーダーで崩しにいきたい。

　それが糸井のためにもなると思っている。開幕戦は3安打4打点、ホームランも打った。しかしシーズン143試合すべてに先発出場できるわけではないので、どこかで積極的な休養を挟む必要があり、良いコンディションをキープさせてあげたい。

　阪神の主力は左打者が多いので、中日の大野雄、小笠原、DeNAの今永ら今後も対戦が予想される左投げのパワーピッチャー用のオプションを探さないといけないだろう。その際、今季限りを公言した矢野監督なら、セオリーなど気にせず、やりたいようにできるはずだ。（スポニチ本紙評論家）