ヤクルト・高橋 日本シリーズ再現!?7回無失点で今季初勝利「自分のピッチングができた」

[ 2022年3月27日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト6-0阪神 ( 2022年3月26日    甲子園 )

<神・ヤ>7回2死満塁のピンチをしのぎグラブを叩く高橋(撮影・北條 貴史)
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 日本シリーズ第2戦での完封劇から125日。ヤクルト・高橋は同じ舞台の京セラドームで、ゼロを並べ続けた。開幕2戦目を託され、7回2安打無失点で今季初勝利。「最初はちょっと緊張したけれど、徐々に慣れていって自分のピッチングができた」と汗を拭った。

 昨年11月21日。オリックス打線を相手にわずか5安打でプロ初完封勝利を挙げた。快投の再現。「真っすぐがよかった」と最速151キロの直球で阪神打線を寄せ付けない。7回には2死満塁のピンチを招いたが、代打のロハスを149キロの内角直球で二飛。「粘りを出せるように」と登板日の朝に必ず納豆を食べる左腕は粘ってピンチを脱した。93球を投げ8奪三振。打っても、6回先頭で全力疾走して遊撃内野安打をもぎ取り、一挙4点を先制する攻撃の起点となった。

 貴重なウイニングボールは、手元にない。プロ初完封での勝利は高津監督にとっての日本シリーズ初勝利。ゲームセット直後に渡そうとしていたが、勝利の興奮で指揮官と抱き合ったことで渡しそびれた。実際に渡したのは3日後。「日本シリーズの1勝目やと思うのでとっておいてください」と差し出すと、指揮官は照れ隠しで「いらねえよ」と答えつつも「ありがとう」と受け取った。

 今季初勝利のウイニングボールは「家に飾ろうかなと」と笑った。チームの4年ぶりの開幕連勝発進を決めた勝利は、2年連続日本一という大きな目標の序章にすぎない。(青森 正宣)

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2022年3月27日のニュース