西武・隅田の母・悦子さんが祝福「思い続ければ、かなう夢ってあるんだ」

[ 2022年3月27日 05:30 ]

パ・リーグ   西武5―0オリックス ( 2022年3月26日    ベルーナD )

小学生時代の西武・隅田(右)、弟・大海さん、妹・葵さん(家族提供)
Photo By 提供写真

 デビュー戦でプロ初勝利を挙げた西武・隅田の母・悦子さん(52)が、息子への祝福メッセージをスポニチ本紙に寄せた。

 もう、おめでとうしかないですね。今からが勝負。1年間、体力が持つのかどうか。使い物になるのかどうか、不安でたまりません。本当にプロに行くとは思いませんでした。思い続ければ、かなう夢ってあるんだなと思いました。

 小さい頃は落ち着きがなく心配しました。歩かずにずっと走ってました。石垣から飛び降りて肘を何針も縫ったりもしました。立って話をしたり、歩いている時でも投球フォームのしぐさをするんです。ショッピングモールや家で窓に映る自分を見て、確認をするというのをずっとやっていました。

 私も主人も仕事がとても忙しく、全然構ってやれなかった。野球を始めたのは小学2年生の8月ごろです。1年生の時に、強いチームに憧れて「入りたい」って言ったんですが、お金がかかりますし、親が関わらないといけない。私にそれをできる自信がなくて、1年待たせたんです。用具や遠征、お金のやりくりが大変でしたが「どうしてもしたい」ということだったので「そこまで言うなら親も腹をくくらんばいかんな」と入らせたんです。

 高校、大学に行って、人に感謝の言葉を言えるようになったのを見て、少しは大きくなっているよねと思いました。うれしかったです。グラブに家族全員の名前を一文字ずつ刺しゅうしているのを見た時は笑ってしまいました。「妹の学費を契約金で負担する」って言ったのも、涙は出ませんでしたけどうれしかったですね。ケガをしないように、自分の体をメンテナンスして、息長く悔いが残らないようにしてもらいたいです。

続きを表示

2022年3月27日のニュース