サヨナラ負けの明秀学園日立・金沢監督「いい試合はできたが、最後は悔しい負け方」「猪俣は良く投げた」

[ 2022年3月27日 14:06 ]

第94回選抜高校野球大会第8日第2試合 2回戦   明秀学園日立1―2市和歌山 ( 2022年3月27日    甲子園 )

<市和歌山・明秀日立>6回1死三塁、明秀日立・石川は先制の中前適時打を放つ(撮影・坂田 高浩)
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 第94回選抜高校野球大会第8日は27日、阪神甲子園球場で2回戦が行われた。第2試合では4年ぶり2回目出場の明秀学園日立(茨城)が2年連続8回目出場の市和歌山に1-2のサヨナラで敗れ、初の8強入りはならなかった。市和歌山は3年ぶり4回目の8強。これで8強が出そろった。

 市和歌山のエースで今大会最速の149キロ右腕・米田と、明秀学園日立のエース右腕・猪俣の両プロ注目投手の投げ合いとなり5回まで0-0。それでも明秀学園日立打線は6回、先頭・本坊の右中間前二塁打と犠打で1死三塁とすると、石川の中前適時打で先制した。同点で迎えた9回には1死から小久保の左前打と死球、犠打で2死二、三塁のチャンスを迎えたが本坊がニゴロに倒れた。

 投げては猪俣が5回まで2安打無失点。1点リードを奪った6回には松村、堀畑に連打を許し2死一、三塁とすると寺田に左前適時打を許し同点とされた。なおもニ失で満塁も、田嶋を見逃し三振に仕留めて危機を脱し、その後も力投を続けたが、9回、先頭の寺田の中前打などで1死一、二塁とされると米田に右中間適時二塁打を浴びサヨナラ負け。133球7安打2失点完投も実らなかった。

 明秀学園日立は前回初出場の18年は36校が出場したため、3回戦に進出も8強入りはならず。初の8強はならなかった。

 明秀学園日立の金沢監督は「いい試合はできましたが、最後は悔しい負け方になってしまった」と唇をかんだ。9回裏、サヨナラのピンチの場面では「私がもう少し細かい指示をバッテリーに出していれば…」と選手をかばった。

 市和歌山のエース・米田については「きょうは的を絞らせてもらえなかった。力で押してくるかなと思っていたら、打たせて取る形。序盤修正に時間がかかったのが悔やまれます」と1得点に終わり肩を落とした。それでも「猪俣投手はよく投げてくれました。力のないチームではないので、この悔しさをまた夏晴らしたいと思います」と前を向いた。
 

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